前編では、ワーキングマザー事情として、企業による代表的な子育て支援策を俯瞰しました。後編では、そのひとつ「短時間勤務制度」が抱える課題と、職場のワーキングマザーに対する「気持ちの葛藤」に迫ります。ママとママではない同僚との歩み寄りのポイントとは――?

 

■「短時間勤務制度」利用の葛藤

制度を利用し、生産性の高い働き方に磨きをかける人もいることでしょう。もっとも、おおむね就労時間に応じた業務を配分されるため、所定の時間に帰宅できないケースは半数程度だとか(※1)。わが子に接する時間がちょっぴり増えることもメリットですね。

就学前までは制度と延長保育を利用すれば何の問題もない、と思うでしょう? しかし、調査(※2)によれば、制度を導入する企業の多数派(26.3%)は、3歳未満までの利用としています。

「子どもに寂しい思いをさせているのでは」
「夫婦で相談し両立を選んだけれども、平日は夫の帰宅が遅いのが現実……」

そんなワーキングマザーの心情を、よくお聴きします。
そのためだけでもないでしょうけれど、2人目の子どもをタイミング良く出産し、制度を活用し続けるという選択も。

 

■ ママとママでない人の歩み寄りポイントは?

しかし、その選択は傍目にはどう映るでしょうか。自分に無関係な事情については誰もが疎いもの。「ちゃっかりしてる」と思われてしまうこともあうようです。実際、「子どもを理由にするのは違うと思う」と、仲良し同期に対する複雑な想いをお聴きしたことがあります。

ワーキングマザーは、同僚が少しずつ業務を負担していることに気づいていますか? 感謝の表現は十分ですか? 人は誰かにしてもらったことよりも、誰かにしてあげたことのほうを覚えているそうですから、こまめに感謝を表すくらいがちょうど良いのです。

一方、ママでない人も「いつかはお互い様」と思いたいもの。親の介護、自分の急病など、思いがけずフル勤務できなくなる事情は誰にでもあり得るのですから。

 

■フル勤務に備え、自覚を持って働こう!

2013年1月30日付の日本経済新聞(※3)によれば、企業側の視点では、短時間勤務制度の利用は5年が限度。それ以上になると、業務上の遅れは取り戻せないのだとか。制度を利用するからには、いずれフル勤務できる状況になったときに会社の期待に応えたいもの。自覚を持ったワーキングマザーが望まれていることを心得ましょう。

 

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※「ワーキングマザーの現状! 快適に働くポイント【前編】

 

【参考】

※1)第一生命保険会社「短時間勤務制度に関するアンケート調査」PDF

※2)厚生労働省発表「平成22年度雇用均等基本調査」事業所調査 結果の概要PDF

※3)日本経済新聞2013年1月30日(夕刊) 9面