保育所に入園させるための活動は「保活」と呼ばれ、数年に渡って行われる事が少なくありません。なぜなら、子どもを認可保育所に預けたいと思っても、スムーズに預けられるとは限らないから。

先日、杉並区に続き、足立区でも認可保育所に入れなかったお母さんたちのデモがありました。なぜ母親たちが立ち上がったのか? それにはこんな理由があります。

 

■待機児童数の数からすると、みんな入れるように見えるけど……!?

待機児童の定義から考えると、既に“認証”保育所や保育ママさんなどに預けている場合は待機児童としてカウントされません。そのため、はっきりと待機児童とカウントされている人数と、認可保育所に入ることを待っている待機児童には、数字の差が生じています。

 

似ているけれど違う? 認証保育所ではダメなの?

認証保育所や保育ママに預かってもらっているのであれば、わざわざ“認可“保育所に変える必要がないのでは? と思うかもしれません。しかし、保護者が認可保育所にこだわる理由があるのです。

いちばんの違いは保育料。認可保育所では区市町村で所得額によって保育料が決められています。一方、認証保育所は施設側で金額を決める事ができます。もちろん高額にならないように上限が設けられていますが、いくら上限があるとはいえ、公的な補助の少ない認証保育所は、どうしても保育料が高くなりがち。そのため、既に認証保育所に入園している場合でも、認可保育所に子どもを入れたいと思って入園申請をしているのです。

 

■料金の差だけじゃない! 広さにも差が

また、よく取り上げられる違いに、『基準面積』というものもあります。認可保育所では、0歳児・1歳児の一人当たりの基準面積が3.3平米必要です。一方、認証保育所では、基準面積を2.5平米まで緩和しており、その差は0.8平米。つまり、認証保育所の方が狭いのです。

ひとりあたりの面積が狭くなると窮屈になり、けがや事故が起こりやすくなってしまいます。その様な懸念もあり、国の基準で運営されている認可保育所に入れさせたくなってしまうのです。

 

保育所を認可している組織はどこなのか。国や地方自治体がしっかりと手を組んで、料金や基準の差がなくなれば、認可保育所以外にも選択肢が増え、保護者が数年に渡っての保活をする必要もなくなるのではないでしょうか。

 

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