育休から復帰後、キャリアダウンしているような気がしてモヤモヤしている。自分も周囲もいまひとつ納得できていない。残業はできないけれど、何かもっといい仕事のやり方があるような気もする。そんな想いをもつワーママも少なくないことでしょう。
その「何かもっといいやり方」について具体的に考えていきたいと思います。

 

◆秘訣は「権限を委譲する」ということ

ユニクロの店長だったある女性(※)は、復帰後に残業なしの勤務を続けながら店長の経験を積みかさね、キャリアアップを続けています。その秘訣は「権限の委譲」にあります。

「店長代行」というポストをつくり、数名の部下に権限を委譲して職場全体で業務がまわるようにしたのです。その体制づくりの重要ポイントは、日頃からスタッフに、店長業務を早くから代行することはキャリアアップのチャンスであると伝えてきたこと。

「仕事を手伝ってもらう」ではなく、「この仕事をやることで代行者にも経験が増えてキャリアアップになる」という考え方は、自分の仕事を手伝ってもらって申し訳ないと考えがちなワーママにとっても斬新な発想ではないでしょうか。

ただ、その権限の委譲を実行するためには準備しておくことがあります。

 

◆業務を見える化しておこう!

あなたがどんな仕事をしているか、周囲は理解しているでしょうか?
担当業務の一覧を作成して共有データベースに保存し、ミーティングで積極的に発言するなどして、普段から自分の業務内容を伝えておきましょう。
また、進行状況も周囲に分かるようにしておきます。同じ部署の方には常に情報共有をしておきましょう。いざ、子供の病気などのトラブルで不在にしてしまうときにも、どの業務のどの部分をお願いしたいのか、すぐにわかってもらえます。

 

◆「1時間当たりの成果」にこだわる

残業ができないことを気にするワーママは多いものです。
でも、長時間勤務だったころ、最後の数時間は疲れ切ってあまり集中できなかったこと、ありませんでしたか? この機会に「長時間労働」から「1時間当たりの成果」に考え方をシフトしてみましょう。
短時間でも集中して働くことで実績を出していけるのです。実際、短時間勤務のパートでも正社員と同様の評価をするという試みも出てきています。
この積み重ねが周囲への信頼となり自分の自信にもなります。だからこそ、業務の委譲もスムーズにできるはずです。

 

◆権限の委譲は、ワーママだからこそできる!

権限の委譲は、管理職やリーダーでなくてもできることです。自分の業務の一部を同僚や後輩にお願いできる体制をつくることで、職場全体がうまく回るようになります。そして委譲することでお願いされた方のキャリアアップにもなります。
そう、自分の仕事を周囲へシフトしていくことで、あなた自身もプロジェクト管理能力や、人材マネジメント力が上がっていくのです。同時に、次にあなたがやるべきことが見えてきます。その新しい仕事ができるようになったとき、あなたらしいキャリアアップができているはずです。
子供を育てているのと同じように、部下や後輩を育てることがあなた自身の成長につながっているのですね。

 

【参考】

(※)東洋経済オンライン「 ユニクロの剛腕ママ店長、前例の作り方」

【ワーママ特集】

※「新学期! ワーママがママ友をGETするためのワザ3つ

※「子供の就職、成功のカギは「働く母」が握っている!?