4月に入社後、頑張っているけれども適応できない社員がゴールデンウィーク明けから不調になってしまう「五月病」。彼らの指導をしている立場の人にとっては、連休明け、元気に出社してくれるかどうか気になるものですよね。奥が深い新入社員の指導。どんなことを心がければ良いのでしょうか。

 

■新入社員が上司・先輩に期待すること

日本経済新聞の記事によると、新入社員が上司・先輩に期待していることは次のとおり。

  • 1位「頻繁にコミュニケーションを取ってくれる」
  • 2位「チャレンジする機会・場を与えてくれる」
  • 3位「仕事について事細かに教えてくれる」

新人の特徴を踏まえ、業務指導役(例えば上下の関係)とは別に、部門横断的に新人を見守る役(例えば斜め上下の関係)を設け、新人に共感する姿勢を見せることで上手くいっている、という事例も紹介されていました。では具体的に、指導役はどのように共感すればいいのでしょうか?

 

■指導役のミッションは「気持ちを推し量る」こと

「してもらうことを期待してばかり。まだ学生のつもり!?」「わからなければ聞けばいいのに」などと思わずに、例えば「今、聞いてもいいのかな?という気遣いかもしれない」と、新入社員の気持ちを推し量ってみては?

そもそもヒトの態度というのは、考えや感情、欲求などの感性を背景に、“他者にわかる形で現れたもの”という見方があります。海に浮かぶ氷山にたとえるならば、海上の氷山(=態度)はそれ自体のごく一部に過ぎず、海中に氷山(=そのヒトの感性)の大部分が存在している、というわけ。つまり、目に見えない部分を察することが、共感の第一歩となります。

共感されていると感じる社員には自信が生まれ、やる気向上へと繋がります。入社後3ヶ月は、共感を特に大事にしたいもの。3ヶ月保てば1年間乗り切れると言われていますから。

 

■「3年で3割」

指導役には、早期離職を食い止めることも期待されているって、ご存知でしたか? 大学新卒者の3割は、入社後3年で退職するといわれます。一方、新卒採用コストはひとりあたり2百万円だとか(諸説あり)。早期離職は事業・人員配置計画の修正だけではなく、あなた自身が新入社員に任せようと準備していた仕事を渡せなくなり、自分のステップアップの機会を逃すことになりかねません。

彼らのやる気を刺激する最前線に立つことは、なかなか難しいもの。けれど、この1年をやり遂げたら、きっと自分自身の進化を実感できることでしょう。私も心から、応援しています!

[執筆:五十嵐ゆき(キャリアコンサルタント)]

 

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【参考】

※日本経済新聞2013年4月22日(夕刊)「新入社員の皆さん、何でも聞いて」