戦略って? 戦術って? ビジネスの世界では、こうした軍事用語がよく引き合いに出されます。そして、日本人は一般に、大局的な視点が必要となる戦略思考が苦手と言われます。特に、専門性の高い人材は、その専門性のゆえに鳥瞰的な見方がしにくくなっているかもしれません。目の前の日々の仕事に没入する真面目な人ほど、そんな傾向に気を配る必要がありそうです。

 

■ 戦略の基本「骨太メインストーリー」を描く

米ボストンコンサルティンググループの国内採用第1号、2002年からミスミの社長を務める三枝匡氏は、戦略についてわかりやすい本も著し、社長としてもその戦略を実践し、実績を上げています。
三枝氏はビジネスプランのフレームワークを提示し、戦略の「骨太メインストーリー」を描け、と説いています。改革シナリオの基本は、以下のとおり。

  • Step1「強烈な反省・現状分析」
  • Step2「戦略、方針」
  • Step3「アクションプラン」

 

■ 戦略の肝は「強烈な反省と現状分析」

上述のシナリオのうち、最も重要なのが、Step1の「反省」とのこと。現状を正確に把握し、問題点を整理するところが肝になると三枝氏は語ります。

現状分析は、理系の人間にとっては得意分野ではないでしょうか? 「戦略は苦手で…」と尻込みする前に、自分のスキルを最大限活用して、論理的に現状を、徹底的に考え抜きましょう。そして、現状を冷静に把握し、かつ真摯に受け止める。仕事の場面でも、個人の生き方についても、同じことが言えるでしょう。

 

■ 「戦略思考」のできるスペシャリスト女性

一般的には、女性は感情を重視し、戦略的・論理的な思考をやや苦手とする傾向にあるようです。でも、他の人の持たないスキルや強みを持つことは、引く手あまた人材の鉄則とも言えます。「戦略思考」のできるスペシャリスト女性、周囲を見回してもあまりいませんよね。過去の記事でご紹介した 相反専門、パイ型人間にも相当しそうです。会社にとって貴重な戦力になるに違いありません。

自分の人生設計においても、戦略思考はきっと役立つはず。
「戦略思考」を強みにする、そんな女性が増えることを期待しています!

[執筆:永合 由美子(理系キャリア・コーチ)]

 

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【参考】
※三枝匡(2013)「三枝匡の経営教室(全5回)」『日経ビジネス』2013年4月1日号-4月29日・5月6日号 日経BP社
三枝匡(2006) 『V字回復の経営―2年で会社を変えられますか』日本経済新聞社