■ ワーママデビュー後の葛藤!

この春、育休を終了しめでたく職場復帰をした新米ワーママの皆さんにとって、復帰後1~2カ月が経過し、やっと生活に慣れたころではないでしょうか。社会人としての大人の時間を取り戻せた安堵感、寝不足状態で出社して仕事ではまだまだ思いっきり力を発揮できないもどかしさ、毎朝泣きわめく子供を無理やり保育園に置いてくる罪悪感等々…。いろんな感情が入り混じり、まだ仕事と子育ての板挟みの中で葛藤を抱えた状態でしょう。新米ワーママであれば誰もが、これから仕事のペースをどのくらいまで上げられるか、不安なものです。

 

■ あなたはゆるキャリママ? それともバリキャリママ?

筆者が研修やカウンセリングで出会うワーママさんは、育休復帰後にも出産前と同じ部署で同じ仕事を担当して、時短勤務をするというパターンの方が多いです。そして仕事については、「できるだけ頑張りたいれど、出産前と同じは無理」というスタンスの方がほとんど。その調子でいくと、皆さんプチゆるキャリママになりがちです。一方「どうしても仕事のペースは下げないぞ!」というすごい気合いのある方は、仕事を持ち帰ったり、家族やシッターさんを駆使して残業にも対応するバリキャリママもいます。あなたはどんなペースが理想でしょうか?

 

■ 新米ワーママを襲った子供の大手術

筆者は育休復帰当初、仕事のペースはほぼ復帰前に戻すイメージでいました。しかし、復帰から2カ月ほどたったこの時期に受けた定期検診で、娘に特殊な病気が発見され、当時9カ月の娘が大手術を受けることになったのです。結局、復帰直後にも関わらず看病のため1カ月近く仕事を休むことになりました。幸い、子供の病気は大事には至らず、術後は保育園生活に戻ることができましたが、この時親として子供の命と向き合うことの重さを考えさせられました。仕事は再開しましたが、万が一の時には仕事生活を捨てる覚悟をしたことを覚えています。

 

■ 仕事にも育児にもビジョンを!

いったんワーママになると、毎日ただ時間に追われて一生懸命目の前のことをやるしかない状態に陥りがち。子供の手術を経験し、できるだけ子供と過ごす時間を持とうと心に誓った筆者も、時間との戦いに飲み込まれていました。そんな時、ワーママ大先輩に「ただ毎日一生懸命やっていても、どこにも辿りつかないわよ。仕事も、育児も」と言われハッとしたのです。仕事と育児の両立は、時間の使い方を工夫しても限界があります。そこで無理に頑張るのではなく、”仕事にも育児にも、これだけは死守するというビジョン”を持たなければ、状況にあっという間に流されてしまいます。単にゆるキャリかバリキャリかというスタンスを決めるのではなく、どんな仕事をするのか、どんな母親になるのかビジョンを持つことも考えてみてはいかがでしょうか。

[執筆:藤崎 葉子(キャリア アドバイザー)]