アベノミクスで女性活用が話題にされる一方、先進諸国中、最低ラインの女性役員・管理職比率を誇る日本。しかも、各国がここ10年くらいの間に女性活用が進むのとは対照的に、日本はほぼ足踏み状態。男性上司にその理由を尋ねてみると、「女性の意識の問題」という回答が最多のようです。働く女性のみなさんの実感、ご意見はいかがでしょうか?

 

■女性活用が進まない理由として、男性が挙げる項目

日本生産性本部の調査によれば、女性社員の活躍を推進する上での課題の最多は、「女性社員の意識」79%。また、男性の上司の女性社員に対する見方では、「昇進や昇格することへの意欲が乏しい」72%、「難しい課題を出すと敬遠されやすい」61%となっています。

 

■ネガティブフィードバックの循環

入社した最初から、本当に「女性社員の意識」に課題があったのでしょうか? 今の学生は、男女の差を感じることも少ない環境で学生生活を送ることも多く、入社時点では女性の方が優秀と言った声も良く耳にします。残念ながら経営者や上司の思い込み・先入観で、成長につながる仕事が男性に回り、女性にチャンスが与えられないこともありそうです。
機会に恵まれない女性はモチベーションが低下し、それを見てさらに「やっぱり女性はダメ」と男性上司の思いが強まり、負の循環(ネガティブフィードバック)が定着してしまうのではないでしょうか?

 

■負の循環を断ち切る覚悟

機会を与えてくれる環境が整えばもちろん言うことはありません。けれども、10年以上も変わっていない状況を、他人任せにしていても期待薄だと腹をくくることも重要だと思います。負の循環を断ち切る覚悟を持って臨んだ時、チャンスを掴み取る勇気を持った時、少しずつでも状況が好転する可能性が高まることは確実です。

待っていてもチャンスは来ない。「幸運の女神は前髪しかない」ということわざもあります。これからの長い人生を充実したものにするため、新しいステージに立つ覚悟を持って、ワーク&ライフをもっと楽しみたいものです。

きっと山は動く、いいえ、皆さんと一緒に山を動かしていこうではありませんか!

[執筆:永合 由美子(理系キャリア・コーチ)]

 

【参考】

「コア人材としての女性社員育成に関する調査」日本生産性本部・第4回(2012)