待機児童問題といえば、真っ先に浮かぶのは保育所ですよね。しかし、働く親が増えたため、学童保育においても「待機児童問題」があることをご存知でしょうか?

 

■ 学童保育とは

学童保育とは、親が日中働いている場合、小学生の子どもが放課後に過ごす場を提供する施設のこと。夏休みや冬休み、学校の創立記念日など、日曜祭日以外で小学校がお休みの日には、朝から一日預かってくれます。例えば、保育所を卒園した後は、小学校が始まるまでどうなるのでしょうか? 3月31日で保育所が終了となり、4月1日からは学童保育に通うことになります。

 

■ 学童保育の利用状況

全国学童保育連絡協議会が先日、2013年5月1日現在の学童保育の実施状況調査結果を発表しました。そこには学童保育施設数や利用者数などが掲載されているのですが、施設数・利用者数ともに過去最多となったようです。学童保育の待機児童数は約7千人となり、昨年同様とのこと。施設数・利用者数ともに過去最多にも関わらず、待機児童は減っていないことから、施設数が全く足りていないことが推測されます。

 

■ 潜在的な待機児童はいるの?

保活以上に、潜在的な待機児童数はいると考えられます。なぜなら、下記のような状況があり、施設不足に加えて、実態が把握できていないのです。

  • 申し込み方法が地域によってバラバラ
  • 地域によっては学童保育のない区町村がある
  • 市町村に学童保育があっても、住んでいる小学校区内に学童保育がない所がある。(学区数の約2割)
  • 自治体への申込みとなるのは、4割弱を占める公営の学童保育がメイン。6割を占める民間の学童保育は、運営者や施設に直接申込となることが多いため、自治体が正確な実態把握が困難。

また、保育所を卒園した45万人のうち、7割にあたる31万人しか学童保育に入所していません。残りの15万人は入所していないのです。ところが、学童の待機児童数は約7千人ですから、疑問の残る数字となっています。

 

あまり知られていない学童保育の実態。保育所の利用が増えているのであれば、学童保育の利用も当然増えると考えられます。今後は学童保育についても、話題になることが増えていくのではないかと思っています。

[執筆:三木育美 (保育情報アドバイザー)]

 

【参考】

※ 全国学童保育連絡協議会 「学童保育の実施状況調査の結果がまとまる」 (2013年8月5日発表)PDF