結婚を控えた男女の間でブライダルチェックが新しい常識になっているそうです。

ブライダルチェックとは、「赤ちゃんができるかどうか」のチェックで、血液検査(貧血検査)やおりもの検査、超音波による子宮と卵巣のチェックや子宮がん・子宮頚がん検査、性感染症検査や風疹抗体検査、胸部X線撮影や乳がん検査等をするそうです。

 

■ 変わってきた結婚観

このチェックの認知が広がってきた背景には、もちろん医療関係者、行政の推進があってのことですが、イマドキの結婚観にも一因があるようです。未婚者でも、昨今の不妊カップルの実情(6組に1組が不妊に悩む)を知るようになり、「結婚すれば子供ができるわけではなさそうだ」とわかってきたこと。男女とも恋愛低体温時代といわれ、情熱的な恋愛の末に結婚をするというよりは、「そろそろモテなくなってきたから」とか「周りが結婚していったから」とか、消極的な理由で結婚を決めています。結婚を決めた後も、入籍するカップルの約半数が式を挙げない「ナシ婚」を選択するといいます。

婚活最前線にいる男女にいたっては、「結婚=子づくり」という色がより強く、30代後半をすぎると「まず妊活をして、子供ができることを確認してから入籍しよう」と提案する男性も珍しくなく、より合理的に結婚相手を見つけたいという傾向が強まります。

 

■ イマドキ男子の結婚に対する夢

「こんなにも合理的に結婚を捉えているのか」と思うと、これから結婚を考える方にとっては夢がないと失望感でいっぱいになるかもしれません。しかし、20代の男女の結婚観をみてみると、合理的一辺倒というわけでもないようです。正確にいえば、男子は結婚に夢を抱いている様子。女子は若くても現実的で、理想として「結婚後は専業主婦」を掲げながらも実際になれるとは思っておらず、非常に等身大な結婚観をもっているのに対し、男子は「パパになる」夢を沢山描いています。現役パパ以上に子供と遊んだりお世話をしたり、パートナーと育児談義をすることをとても楽しみにしているのです。そう、いまの若年男子は「イクメンに憧れる良父親候補」達なのです。

このようなことを総合して考えると、イマドキ男女の結婚観は親世代が謳歌した「情熱的な恋愛の“ゴール”」ではなく「温かい子供のいる家庭をつくる“スタート”」と捉えています。だから、挙式に価値を見出さず、それよりは「これからの温かい家庭を築くためにお金を使いたい」「一時の感情ではなく、長くやっていける相手を見つけたい」という気持ちが強いのだと思います。

世知辛い世の中をよく認識しながらも、温かい家庭に夢を抱くイマドキカップル。自然体でより慎重、賢くお金を使う世代ともいえます。じっくり家庭づくりをしていくだろうカップルから産まれるだろう赤ちゃんの行く末が楽しみなのは、私だけでしょうか。

[執筆:マキコ・アサエダ(産後ライフプランナー)]

 

【参考】

※ 株会社みんなのウェディング 「「ナシ婚 」 本音の実態調査レポート!【2013年版】」 (2013年6月25日発表)
※ 株式会社電通 電通次世代育成委員会「パパ男子が今後の子育て市場の注目のターゲット」(2009年12月22日発表)PDF
※ 株式会社電通 「~第一弾、「イマドキ独身女子の結婚観と恋愛の実態」とは?~」(2010年11月2日発表)