スマホの普及により、より手軽にアクセス可能になった各種のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)。しかし、増える友達、シェアされる投稿の確認とそれらへの反応にいったいどれだけの時間を費やせば良いのか…。気づけばSNSに気持ちも時間も振り回されていませんか? 今回は「SNS疲れ」について考えてみたいと思います!

 

■ SNS疲れとは?

IT用語辞典によれば(※1)、SNS疲れとは、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の主要な機能である「ユーザー同士のコミュニケーション」に気疲れし、SNS上での活動をやめたり、利用頻度が極端に下がったりすること。筆者もFacebookを始めて1年あまり、めったに会えない友人の近況を知ることができるのは嬉しいのですが、毎日のランチの写真や休日の過ごし方を知るのには疲れを感じます。昨年SNS利用者600人を対象に行われた調査(※2)によると、SNSで「何でもシェア」に抵抗を感じる人は75%、シェア自体を面倒に感じる人も70%に上るという結果が出ています。

 

■ SNSはナルシズムの底なし沼?

ではなぜSNSの情報を見たり、適応することで疲れるのでしょうか? SNSでシェアされる情報の多くは近況やちょっとした自慢話、興味を持った情報の共有などその人の生活と人となりの一部だけをクローズアップし「私を見て!」というメッセージです。

この状況を「自尊心を持ち、自己表現ができる社会を築こうとするうちにアメリカ人はうかつにも大勢のナルシストを生んだ」と、米心理学者は分析。2011年に日本で訳本も出版された「自己愛過剰社会」(※3)は、行き過ぎたナルシズムが社会に落とす危険を指摘しています。自分のことしか考えない人たちの増加はモンスターペアレントやいじめにもつながると。

 

■ 時にはSNS断食を

筆者宅でも気づけば家族で過ごしているのに、私と主人はスマホでSNSをチェックし、4歳の娘に「ケータイ見ないで!」と怒られる始末です。もしあなたが10分おきに更新情報をチェックしているとしたら、SNS依存になっているかも! SNS疲れを回避するためには、夜や週末はSNSを見ないなど自分なりのルールを作るのも手です。ネットの世界では“SNS断食”と表現するようですが、米PewResearchCenterが2013年2月に発表したレポート(※4)によれば、実に61%が「フェイスブックの利用を数週間以上やめたことがある」と回答、アメリカでもSNS利用を中断する“フェイスブック・バケーション”をとる人が増えているとのこと。SNSに頼らず今を楽しめるようにしたいものですね。

[執筆:藤崎 葉子 (キャリア アドバイザー)]

 

【参考】

※1:IT用語辞典バイナリ
※2:株式会社シータス&ゼネラルプレス 調べ2012年3月「SNS でのシェアに関する意識調査」
※3:PewResearchCenter2013年2月5日「Coming and Going on Facebook」