子供を育てていると、「母親というのは、誰でもなれるものではないのでは…?」という気持ちになります。もし世の中にママになるための資格制度があり、「試験に合格しなければママになってはいけない」とか、「ルーキー・ママ」→「ベテラン・ママ」→「プロ・ママ」なんて段階的な資格ランク制度があったとしたら? その試験内容などのようなものになるのでしょう? 少し考えてみました。

 

■ 試験その1:要求察知力

言葉がなくとも子供の欲求を言い当てるチカラ。

・設問例 「泣いている赤ちゃんの映像を見て、泣いている理由をお答えください」
(10問中5問以上正解で合格。全問正解者には「ベテランで賞」を授与)

 

■ 試験その2:“あやし”の力

感情が爆発した子供をあやして、いち早く安心させ、平穏な状態にもっていく技術。

・設問例 「泣いている赤ちゃんを、あなたの技術で泣き止ませてください」
(泣き止むまでの時間が15分以内であれば合格。5分以内であれば「ベテランで賞」を授与)

 

■ 試験その3:マルチタスク処理力

ママ力特有の「育児」×「○○」というマルチタスクの処理能力。

・設問例 「スーパーで、子供と一緒に買い物をしてください」
(「リストアップした商品をかごに入れる」×「隣人へ迷惑をかけていないか、物をこわしたりしていないか警戒する」×「何かあれば修正する・謝罪する」×「子供にルールを伝える・守らせる」というタスクについて、それぞれの達成度、何を優先したか等、総合評価にて判断)

 

■ 試験その4:衛生管理力

子供の安全、衛生、健康に関する管理能力。

・設問例 「障害物のあるこの散歩道を、これから子供と一緒に歩いてください」
(危険なモノの察知力、回避力をテスト。全て回避できたら合格)

・設問例 「子供の一週間の食事の献立表をつくってください」
(栄養バランスがよく、適度な時間でつくれるものが書けていたら合格)

 

■ 試験その5:コミュニケ―ショナル・マネジメント力

ルールをつくり、言葉で説明し、守らせるチカラ。

・設問例 「子供と一緒に、レストランへ食事に出かけてください。その際、子供にルールを出し、守らせてください」
(子供の許容量を超えるルールの数、内容をつくっていないか、子供に分かる言葉で説明できたか、守らせることができたか等を総合して判断)

 

上位ランク入賞者は、公の場所やインターネット上でその功績を褒めたたえ、金一封の授与なんていうものがあると参加者も燃えるかもしれません。

できれば、この「ママになれるかな?」試験制度を、ママではない人たちも広く参加したくなるようなものに仕上げます。男性だろうと高校生だろうと、興味がある人は誰でも参加できるような試験です。そうすれば、いかに「ママ」という仕事が困難で技術力の高さを要するものなのかが広く認知されるだろうと思うのです。

「ママ」という仕事が普遍的な認識になれば、母親たちのおかれている立場や評価はグーンとあがり、「母親なんてつまんない」と思っている世の男女、ティーンエイジャーがこぞってママを見習おうなんて世界になるかもしれません。

[執筆:マキコ・アサエダ(産後ライフプランナー)]