今年の夏は記録的な猛暑が続きましたが、9月も下旬になり、朝晩はすっかり過ごしやすくなりました。夏のお疲れを取るには最適な季節の到来です。

 

■ 秋は妊娠しやすいの?

新しい命を迎え入れようと妊活を頑張っているカップルに、耳寄りなデータがあります。統計的にみると、10月〜12月は“おめでた”が多いようです。総務省統計局のデータによると、昭和50年ごろから7月~9月の生まれの赤ちゃんが増えはじめています(※1)。つまり、命のはじまりは晩秋。

余談ですが、筆者がお世話になっている漢方医も先日「秋の妊娠は多いのよね」と話していました。興味深い調査にこんなものも。藤田保健衛生大学の中沢和美教授によれば、約2,800人の妊婦のデータを追跡したところ、10~11月頃に妊娠すると流産する確率が低くなる傾向があるとのこと。この傾向について中沢教授は「季節的に繁殖期がはっきりした動物がいるように、人間も季節で体のリズムが変化する可能性があるのでは」と推測しています。

 

■ 身体ごと実りの秋に変身!

妊娠するためには、身体の準備が整っていることが大原則。夏に溜まった疲れを早めにとって、身体ごと実りの秋モードにチェンジしたいものです。

そこで欠かせないのが「自律神経」です。自律神経は、交感神経と副交感神経からなり、内蔵や各器官をコントロールしています。交感神経は「緊張」、副交感神経は「リラックス」に作用するため、運動したり興奮すると交感神経が、休息のときには副交感神経がそれぞれ活発になります。メリハリのある生活を送ることで活発になります。

 

■自律神経を整えるポイント

とはいえ、自律神経は自分の意思でコントロールすることはできません。ここでは自律神経を整える「メリハリ」についてご紹介します。

・運動

秋は屋外での運動がおすすめ。軽いランニングなどでも十分なので、自然な発汗を促しましょう。ヨガもおすすめです。ヨガのポーズは身体を動かす「緊張」と、脱力する「リラックス」が組み合わさっているほか、呼吸を大切にしているのでより効果的です。

・ゆっくりお風呂に入る

38度~40度ぐらいの少しぬるめのお風呂に20分~30分かけてゆっくりと浸かることで、じっくり発汗できます。半身浴もおすすめです。

・夜間のテレビやパソコン、スマホ操作はほどほどに

就寝前のテレビやパソコン、スマートフォン操作には覚醒作用があります。脳を緊張させ眠りにくくするだけでなく、ブルーライトなどの強い光は、副交感神経の妨げになるので注意が必要です。

・笑う

笑うことにより免疫力がアップし、自己治癒力が向上します。さらに呼吸法と同じように腹式呼吸による効果も期待できます。

 

いかがでしたか? 季節の変わり目の健康対策として、自律神経を整えてカラダも実りの秋モードにしてみましょう!

[執筆: 渡辺 さちこ (「妊きゃりプロジェクト」主宰)]

 

【参考】
※1.  『平成18年版 少子化社会白書』「(コラム)赤ちゃんは何月に一番多く産まれるのか」より
主婦の友社(2006)『自律神経失調症がみるみる改善する100のコツ』主婦の友社