赤ちゃんの異常を発見したり、寝る時間を予測したりということは、これまで主に親の経験値や医師・助産師さんの知識等に頼ってきました。しかし、近年の動きをみていると、どうやらこの領域にもデジタル化の波がやってきそうです。

産まれてきたばかりの赤ちゃんは体温調整も肺呼吸もまだまだ未熟。「ちゃんと息をしているかしら?」と心配になって、何度も確認したママも多いのではないでしょうか。この時期のママパパの不安を解消するだけでなく、便利でいざという時に頼れ、メモリアルまでつくれちゃうという心強いIT技術が注目を集めています。

 

■ 赤ちゃん安心のウェアラブルモニター

アメリカで“Sproutling”という赤ちゃん向けのウェアラブルデバイス開発が話題になりました。ウェアラブルデバイスというのは、文字通り、身に着けられるコンピュータデバイスのこと。

小さなソラマメのような形をしたアンクレットを赤ちゃんの足首に着けるだけで、赤ちゃんの異変を感じとって、携帯上のアラームを鳴らしてくれます。赤ちゃんの心拍数、呼吸、体温、睡眠パターンはもちろんのこと、部屋の明るさや温度・温度といった環境情報まで記録して、睡眠に必要な快適な環境をデータ化。「今寝てる? 起きてる?」「室温暑すぎない?」など、赤ちゃんの様子や室内環境を遠隔から知ることができ、カメラを使えば、赤ちゃんの様子を実際に携帯でみることができます。
つまり、このデバイスがあれば、誰でもすぐに赤ちゃんの異変や生活パターンがわかり、対処方法もわかるという新米パパママには心強いツール。このデバイス、今はまだ開発段階にあり、一般に販売されるのは来年の7~9月ごろ予定とのこと。少し先ですね。

 

■ワンストップスマホで「子育てサポート」が来年スタート

前述の“Sproutling”より早く、類似のサービスが日本でスタートしそうです。

ソフトバンクモバイルは、子育てをスマホでトータルサポートする「子育てサポート」を2014年1月から開始すると発表。

赤ちゃんに直接装着するデバイスとは違い、専用ベビーモニターにカメラと複数のセンサーがとりつけられ、赤ちゃんの姿を映すだけでなく、泣き声や動き、室内温度や湿度などを感知して携帯に知らせるというしくみになっています。こちらも異変をアラームで知らせる機能がついています。

「子育てサポート」は単なるベビーモニター機能だけに留まりません。取得した画像はもちろん、母子手帳に記録する内容をデジタルデータとして容量無制限で記録。さらに、いざという時に、助産師・保健師・小児科医等の専門家に通話料無料で365日24時間相談でき、月齢にあわせた食材購入やレシピ検索もスマホ上でできるといいます。

これだけの内容が揃って月額800円という家計に配慮された価格設定も、よく考え抜かれている気がしました。

 

これらのサービスはヒットの予感がするのですが、技術がより進化してくると、同時に弊害になるような副産物も産まれてしまう可能性も考えておく必要があると思います。上手にITを使いながらも、ITに頼り切らない子育てを目指していきたいものです。

[執筆:マキコ・アサエダ(産後ライフプランナー)]

 

【参考】
『TechCrunch』「アラート機能のある赤ちゃん用ウェアラブルモニタSproutlingが$2.6Mを調達」(2013年9月17日)
※ ソフトバンクモバイル株式会社「スマホで子育てをトータルサポート! 「子育てサポート」登場」(2013年9月30日発表)