専業主婦のキャリア相談が増えています。これまでは、子育てが一段落しても「働きたいけれど無理でしょ」と諦めていたけれど、世の流れを見て期待を込めて来談する様子。はい、あなたにも再就職のチャンスはあります! ただ、ちょっとしたコツが必要かもしれません。

日本経済新聞の記事(※1)に登場した女性は、再就職後も大活躍。キャリアコンサルタントの視点から、彼女の足跡に、チャンスを掴み輝く秘訣を見つけたとともに、個人的にも刺激を受けたのでご紹介します。

 

■ 自分で自分にブレーキをかけていませんか?

JR上野駅の「カリスマ駅弁販売員」。彼女は44歳のとき、長女に「いつまでもブラブラしていてどうするの」と言われ、自転車で通える範囲で仕事を探し、なんとなく駅弁販売の仕事に就いたとか。この、“なんとなく~”に、実は個人的に共感します。

ところで、特にやりたかったわけではないのに、他者の言葉を「それもそうだ」と受入れる感性は、チャンスを掴む方に共通します。希望条件を決め過ぎずに応募してみる行動力は、チャンスを掴む2つ目のコツ。「よい仕事があれば働きたい」と言う方は多いのですが、よい仕事を決めるのは自分です。よい仕事がないなぁと思う場合は、自分で自分にブレーキをかけていないか確認を。

 

■ そこまでやる?! が輝くコツ

前述の女性のさらに素敵なところは、取り扱う駅弁をすべて買って食べたこと。自分で確かめたアドバイスで次々に売れ、リピート客が現れ、会話のやり取りが生まれ、1年間で売上を3千万円も増やしたとか。再就職から15年後の今、営業所次長の肩書に。

転職や再就職の相談で、「当たり前のことをしていただけだから」という言葉によく出会います。販売の例でいえば、レジで商品を受け取りバーコードをピッとするだけなら、確かに当たり前。しかし、前述の彼女のように、商品をすべて自腹で確認する気概。ともすれば「そこまでやらなくても……」と周囲から思われかねないけれども、やりきる行動力が、きらり輝くコツだと改めて感じました。

私自身、決意を新たにできた記事。あなたにも、輝くためのヒントになりますように。

[執筆:五十嵐 ゆき(キャリアコンサルタント) ]

 

【参考】
『日本経済新聞』2013年10月11日「もう一つの人生 子育て卒業 新たな飛躍 Wの未来」