「子育てが、仕事の1000倍しんどい東村です」というあいさつが何度も出てくる育児コミック『ママはテンパリスト』(※)。副題が「すいません 育児ナメてました」とあり、出産前にこれを読んだ私はどれだけ大変なんだろう! とビビっていましたが、 実際の育児は想像を超える大変さでした。今回は、このマンガから学んだ育児のコツをお伝えします!

 

■ ママ力は演技力?

主人公の”ごっちゃん”は男の子。このマンガは、ごっちゃんを出産するところから、就学前までの約6年間の育児を著者である東村アキコさんがリアルにマンガ化したものです。

親子のやりとりでなんといってもすごいのが、ママがいろんなキャラクターになりきって演技する姿。子どもって、親が本気でいろんなものになりきることで遊びも盛り上がるし、言うことを聞いたりするんですよね。例えば、本当に恐がらせたい時は鬼が本当にいるように演技したり、自分が魔女になって子どもを叱ったり。マンガの中で著者の演技力がすごすぎて、私は到底それには及びませんが、子どもと遊ぶ時は好きな動物の役を演じたり、空想のお話に付き合ってお話したり毎日が劇場です。仕事とは全然違う能力や気力が必要だったりします!

 

■ ママの限界もはっきり伝える!

マンガ家という締切に追われる忙しい仕事をしながら、育児をする著者。自宅の事務所で作業をしている環境もありますが、仕事中にごっちゃんに遊びの相手をせがまれることもしばしば。そんな中、5分でも遊べる時は徹底して遊び、どうしてもダメな時ははっきり伝え、ごっちゃんを相手に本気で交渉します。なんだか、その必死さが子どもにも伝わっている気がしました。仕事をしながら子どもと生活していると、どうしても親がテンパってしまうことが多いのですが、今日は忙しいけど明日は思い切り遊ぼう! というメリハリは子どもも年齢を経るごとに理解してくるものです。ママが一生懸命仕事をしている、ということも同時に伝わるのだと思います。

”ママはテンパリスト”はその名のとおり、ママがいつも育児にテンパっていて、でもいつも本気で一生懸命に子どもと向き合う、そんなお話です。 ママはこうすべき、という育児指南の本では決してありませんが、私は育児のわびさびの多くをこのマンガから学びました。 これから、妊娠・出産を控えた方、育児シュミレーションに是非オススメです!

[執筆:藤崎 葉子(キャリア アドバイザー)]

 

【参考】
東村アキコ(2008-2011)『ママはテンパリスト』集英社