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働く女性、第一の転機は26歳! キャリア形成の考え方
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働く女性、第一の転機は26歳! キャリア形成の考え方

この秋発表された「平成25年版厚生労働白書 -若者の意識を探る-」(※1)によれば、日本の平均初婚年齢は年々晩婚化が進行し、夫30.8歳、妻29.2歳となっています。しかし、筆者が企業研修やキャリアカウンセリングの現場で見聞きする転機の年齢はもっと早いと感じます。 最近のケースを元に、20代の働く女性のトレンドに迫ります!

 

■ 披露宴に呼ばれるピークは26歳!

筆者がお仕事で関わった企業の若手社員たちに聞くと、最近、結婚式に呼ばれるピークは25~26歳というから驚きです。たまたまかと思えば、筆者の研修ではライフイベントを記入するワークがあるのですが、27~28歳の女性社員さんたちが1~2年前に「既婚」となっているケースがめずらしくありません。転職相談でも、26歳で今後の人生を考え、結婚や出産と両立できる会社に転職したいという方がいたり… 統計上は、日本全体が晩婚化していると示していますが、初婚年齢がアラフォー世代まで広がり数値を上げているだけでは? と筆者は考えています。

 

■ キャリア教育を受けた世代

アラフォー世代の筆者の学生時代には、「キャリア教育」の授業などありませんでしたし、就活の窓口も「就職課」であって「キャリアセンター」などという名前ではありませんでした。しかし、今の28歳未満あたりの年齢から、「キャリア」という言葉に意外と慣れ親しんでおり、実はキャリア関連の研修も30代以上の世代よりも20代のほうが理解も早く研修のワークもスムーズです。早いうちから、ワークライフバランスを考えるというクセがついているのかもしれません。

 

■ あふれる情報と思い込み

“婚活”の名付け親・少子化ジャーナリストの白河桃子さんのコラム(※2)によれば、「キャリアを追求するなら、若いうちに産むのは無理。不妊治療か養子で子どもを持つしかないと思う」と女子学生から相談されたそうです。これは極端な例としても、昨今のメディアには、不妊治療や仕事と育児の両立の大変さなど、働く女性の苦難がたくさん報道されています。何も準備をせずアラサーになってバタバタと結婚や出産に焦る先輩たちを見て、希望する人生を歩む準備が早まってもおかしくはないでしょう。

女性にとって20代は何にでもチャレンジできる貴重な時期。 ぼんやりと30代を迎えるよりも、少し前のめりでキャリア形成をするのはいい傾向でしょう。焦らず、でも大胆に20代キャリアを謳歌してほしいものです!

[執筆者:藤崎 葉子(キャリア アドバイザー) ]

 

【参考】
※1. 厚生労働省「平成25年版厚生労働白書 -若者の意識を探る-」
※2. 白河桃子 「産みたい女性にとって、日本企業はみんなブラックである」 Yahoo!ニュースBUSINESS, 2013年9月20日

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