最近、筆者がお世話になっている職場で、子育てしている女性が増えてきました。

多くは時短で働いており、会社としては時短勤務の女性活用ということで、社会に貢献していると考えているようです。しかし採用面接や制度を決めているのは男性。本当に女性を活用できる基盤はつくられるのでしょうか?

 

■男性にも「時短」!?

もちろん通常であれば、敬遠されがちな時短勤務女性を積極採用することは素晴らしいこと。しかし、もし本気で女性を会社・社会で活用するのであれば、週の半分は夫が時短にするべきだし、妻だけが育児家事の主体者だと考える必要はないと思います。これは別に男性に対する被害者意識や、フェミニズム志向を鼓舞したいというわけではありません。単純に「女性はもっと前に出るべきだし、男性はもっと女性を信じて頼ってほしい」、それによってお互い楽になり、無理をしない“自然体”でいられると思うからです。

 

■育児観パラダイムシフトへ

幸い筆者の主人は、(洗脳もうまくいってか)育児に対する主体性は“自称イクメン”という方々と比較しても抜群なのではと思います。それほど意識の高い夫がいても、筆者の家庭の現状は、筆者が時短で働く選択をしています。

「どちらがどれぐらい働くか」については、夫婦だけでは解決できない問題が沢山あるのです。

例えば男女の給与格差はあるし、昇進できる職位の上限も違います。「だったら、やはり夫が外で出来るだけ稼いだ方が、家計的には良い」ということになってしまいます。会社の制度・組織・社会の意識が変わらなければ、なかなか解決へ至らないのです。

 

■ 家庭の主婦も同じ

もちろん女性でも主婦志向の方も沢山います。

身近なところでいうと、筆者の姑は30年以上主婦をしており、毎週、家に来て手伝ってくれています。彼女の家事や育児の技術の高さといったら、驚きです。私だったら「キィー」となるような業務量(家事の量)と子供のわがままにも涼しい顔でこたえ、段取り良く家事をこなし、3時間位で大抵のことはカタがついてしまいます。それにもかかわらず、アンケートの職業欄には「無職」と書いていらっしゃる。彼女は金銭的な報酬こそ得ていないものの、料理や掃除、育児ノウハウなどは立派な職業であるとしか思えません。

この「家事・育児=仕事である」という認識は、必ずしも一般的ではなく、未だに女性は養う対象だと考えている方もいます。「無職」と書くからといって、妻はニートとはわけが違います。家の中での任務を全うする妻を尊重、信頼して、お互いイーブンな関係性を築くことが夫婦仲にも良い影響を与えるのだと思います。

 

このような意識改善は、おそらく男性の発想から出てくることはありません。かなり新進的な思考をもつ男性と話をしても、なぜかこの問題については旧来の発想の域を脱していないように見受けられます。ですから、待っていても女性にとっての理想郷が訪れることはありません。

女性である私たちひとりひとりが、日常の中で「私達はこんなことを考えていて、こんなことができる」と発信していくことが、大きな一歩を踏み出すためにとても大事なのだなと実感する日々です。

もしあなたが、何か今思っていることがあるとしたら、遠慮せずに公の場で発信するということから始めるのはどうでしょうか?

[執筆:マキコ・アサエダ(産後ライフプランナー) ]