働く母、いわゆるワーキングマザー(以下、ワーママ)がなにかと話題となった2013年ですが、今一つワーママの本当の気持ちは周囲の人に理解されていないような気がしています。そこで仕事でもプライベートでも、日々ワーママの方々に接する筆者から見たワーママの気持ちを、テーマ別にご紹介します! 今回は「仕事編」です。

 

■ 仕事は好き

自分自身も含め、筆者がお会いするワーママの皆さんは本当に「仕事が好き」だと思います。というより、「働いている自分」は完全にアイデンティティの一部になっているので、社会人として当たり前だから働くことに違和感はないという方が多いです。しかし面白いのが、自分のことを世に言う「キャリアウーマン」とは思っていない方も多く、特別にバリバリ働くタイプとは認識されていません。あくまで、働くことが自分の一部という感覚なのです。

 

■ 管理職にはなりたくない

労働政策研究・研修機構の最近の調査(※)によれば、女性は「役職付きでなくてもいい」が68%に上り、昇進を望まない理由の一位は「家庭と仕事の両立」という結果が出ています。ちなみに男性は「役職付きでなくてもいい」は25%ですから、女性は昇進を望まない割合が男性の倍以上です。筆者が接する多くのワーママの方々でも、昇進したいという方はごくまれで、実力は十分あるようにお見受けしてもほとんどが昇進を望みません。これは、もっと周囲が助言したりバックアップしないと、ご本人の意欲や実力が引き出せないのではと感じます。

 

■自分の価値は発揮したい

しかし、昇進を望まない女性達であっても、仕事の内容やキャリアの充実に消極的かというとそんなことはないのです!

筆者の研修で、仕事でもっとやりたいことや課題を挙げるワークなどを実施しておりますが、皆さんご自身に足りないものを補いたいという意欲を密かにお持ちで、具体的に勉強したいことや取りたい資格などがあがります。将来それがマネジメントにつながるかどうかは別として、実力をつけ、キャリアを充実させたいという気持ちは高いのです。

 

いかがでしょうか? 最近ワーキングマザーの多くは、「そこそこキャリア」「ゆるキャリ」と言われがちですが、決めつけるのは少し早いと思います。ただ時間や心の余裕がなくて、キャリアの充実にまで手が回らないというのが本音と筆者はみています。周囲の方々がタイミングを見て、うまく助言できればワーママのキャリアアップももっと進むのではないでしょうか!

[執筆:藤崎 葉子(キャリア アドバイザー) ]

 

【参考】
※ 独立行政法人 労働政策研究・研修機構 「男女正社員のキャリアと両立支援に関する調査結果」 (平成25年3月29日)