国土交通省の調査で、ベビーカーが列車のドアに挟まるなどの事故が、大都市圏にある鉄道会社の約4割で起きていることが分かったそうです(※)。事故に至らない事例も含め、何らかのトラブルが報告されたのは約9割に上がったとのこと。そこで国土交通省は今年3月にガイドラインを作る方針だそうです。

 

■ どんなベビーカー事故が起きている?

ベビーカーを利用して電車を使ったことがある方であれば、どんな事故かはなんとなく想像できるかとは思いますが、実際に起きた事故はというと下記のとおり。

  • ベビーカーが列車のドアに挟まれる
  • ベビーカーがエスカレーターから転落
  • 乳児がホームと車両の間に転落
  • ベビーカーが列車に接触しそうになり、事故になりかけた
  • ベビーカーに接触した人が転倒して骨折

ベビーカーを使っている人だけでなく、一般客が絡んだ事故もありました。

 

■ 何故ガイドランをつくることになったの?

調査の結果、ベビーカーの利用者と一般客との間で、意識の差があることも分かったそうです。

ベビーカー利用者からは「一般客に配慮を呼び掛けて欲しい」、「列車内の優先位置の確保」を求める声が挙がり、そもそもベビーカーを利用しないことは想定してはいません。

一方、一般客からは「ベビーカーは混んだ列車への乗車を控えて欲しい」という声があり、ベビーカーでの鉄道利用を控えることも検討の余地があるのでは? という内容になっています。

ただし、一般客からは列車内で「ベビーカーを優先的に配慮することに賛成」という声もあり、全ての人たちが否定的ではないようです。

それぞれの立場から考えると、どちらの要望もわかるだけに、ベビーカーが公共交通機構を安全に利用するための留意点や、互いに配慮すべき点などをまとめたガイドラインを作成し、列車内でベビーカーを置けるスペースや、利用禁止場所を周知するための案内マークを作る方針となりました。

 

ベビーカーでの移動時は、混み合う時間帯を避けることは既に気をつけていると思います。

それ以外にも集団でのベビーカー移動は避けたり、電車に頻繁に乗らなくてはならない場合は簡易式のベビーカーの利用を検討するなどもできますね。

そういった日々のお互いの心遣いが広まれば、きっと子どもを育てやすい国にもなりますね。

[執筆:三木育美(保育情報アドバイザー), 2014年1月30日]

 

【参考】
『日本経済新聞』2013年12月18日「ベビーカー事故、鉄道会社の4割で発生」