おそらく誰もがなくなればいい! と思っているのに、なくならない、あるいは、せざるを得ない長時間労働。人の少なくなった夜のオフィスで仕事をしながら、長時間労働の自分について、どのように上司に評価してほしいと考えているのでしょうか?

 

■ 頑張っているけれども、期待されていない?

内閣府のワーク・ライフ・バランス意識調査(※)によれば、1日の労働時間別の自己評価は以下のとおり。

・10時間未満の人は、
「頑張っている」38%、「責任感が強い」30%、「仕事ができる」7%

・12時間未満の人は、
「頑張っている」48%、「責任感が強い」34%、「仕事ができる」10%

・12時間以上の人は、
「頑張っている」53%、「責任感が強い」39%、「仕事ができる」12%

労働時間が長い人ほど、上司は自分に肯定的なイメージを持つ、つまり上司に評価されていると考えている割合が高いようです。

一方、以下の回答を見ると、労働時間が短い人ほど、仕事の成果や進め方に自信がなく、自己内省的といえそうです。

・10時間未満の人は、「仕事が遅い」37%

・12時間未満の人は、「仕事が遅い」34%

・12時間以上の人は、「仕事が遅い」26%

「頑張っている」と「仕事ができる」の数値の開きにも注目し、推測をまとめると、『せめて頑張りは認めてほしいけれども、優秀とは思われていない』と感じているようです。働く多くの人が、長時間労働は評価に直結しないと考えているのに、長時間労働が遅々として減らない現状なのです。

ところで昨年は、女性が出産後も働き続けやすい環境づくりの提言が話題になりました。提言のひとつ「育児休業3年」は、女性から不評。その後は、「効率的に働き、長時間労働をなくそう」が注目を集めています。

この提言の背景には、男性が平日も育児参加できるよう、時間内で仕事を終えて帰りやすい職場づくりへの期待があるのです。この提言に対する企業の具体策など、引き続き注目です。誰もが健やかに、充実した働く日々を送れますように。

[執筆:五十嵐 ゆき(キャリアコンサルタント), 2014年2月10日 ]

 

【参考】
『内閣府』「ワーク・ライフ・バランスに関する意識調査」結果速報 (2013年11月13日発表)PDF