「そろそろ子どものことも真剣に考えないと」。新しい1年がはじまり、筆者の周りでも「今年は妊活に注力しよう」と意気込む声が多数聞こえてきます。「手始めに、検査にいってみよう」。アクションを起こそうとした矢先、まず戸惑ってしまうのが病院の選び方ではないでしょうか。

現在、日本で不妊治療を行う病院・クリニックは約600件。これは、米国の500件弱、中国の約300件を上回る世界一の数字です。多くが都市部に集中しているとはいえ、これだけたくさんの施設が存在していては確かに迷ってしまいますよね。

どんな病院・クリニックが自分に合っているのか。病院選びのコツとポイントについて、今回は働く女性の視点からお伝えします。

 

■病院・クリニック選びのコツとポイント

  • インターネットの口コミだけをあてにしない

口コミの基準は投稿者の感覚によるところが多いため、必ずしも自分に合うかどうかはわかりません。事前に説明会を実施している施設も多いので、自分の目で確かめる判断が大切です。

 

  • 男女一緒に通院、治療できる

婦人科がメインの不妊治療ですが、男性の検査や男性不妊も具体的に対応できるなど、泌尿器の担当医がいる施設だとさらに安心です。

 

  • 不妊治療外来、先端技術をもっているかどうか

不妊治療を専門的に行えることはもちろん、事前にどこまでの治療ができるのかを知っておくことが大切です。排卵誘発やタイミング法、人工授精以外にも体外受精等の生殖補助医療(ART)に対応しているかどうかも知っておくといいでしょう。通院回数に影響が出やすい誘発方法や注射方法なども参考になりそうです。

 

  • 通いやすいかどうか

単に自宅から近いという理由だけで選ぶと苦労することも。職場の近くや通勤途中など、仕事と両立しながら通える立地かどうかも重要なポイントです。

 

  • 夜間診察、休日診察があるかどうか

仕事との両立を考える上で診察時間は大切なポイントです。待ち時間が長いのが不妊治療の特徴ではありますが、休日の診察や平日夜間での対応を調べてみましょう。

 

  • 医者やクリニックの雰囲気との相性が合うか

意外と大切なポイントがここ。検査だけでも何度となく通うところだからこそ医師や看護師の対応に納得できるか、雰囲気が合うかも重要です。ストレスはできるだけ最小限に抑えたいですよね。

 

いかがでしたか? ご紹介してきたように、同じ婦人科でも不妊治療への取り組みや実績はそれぞれ異なります。また、総合病院、大学病院、専門クリニックなど、施設によっても特徴があるので考慮したいところです。働きながらの妊活・不妊治療はなかなか大変だと思いますが、病院選びが最初の大事なポイントになるため、ぜひ自分に合う施設を見つけてくださいね。

[執筆:渡辺さちこ(「妊きゃりプロジェクト」主宰), 2014年2月8日]

 

【参考】
『東洋経済ONLINE』 「 不妊の原因、その半分は男性です」(2014年4月24日)
※ 『東洋経済ONLINE』 「長引く日本の不妊治療—患者の負担を軽くするには」(2013年5月21日)