20代後半・働く女性による出産を意識した転職相談は、割と多いのです。出産しても働きたいけれど、今の会社ではいろんな理由で無理……と悩む様子。この場合の知りたい企業情報は、「育休を取りやすいかどうか」。

転職希望先が大手ならば、女子版・就職四季報で、取得率などを確認できるでしょう。しかし、そんな情報は求人広告には載っていないことがほとんどで、人材エージェントにも聞きづらい。それなら、母校を訪ねてみてはいかがでしょうか。

 

■ 母校の就職課・キャリアセンターを活用

株式会社リクルートマネジメントソリューションズの調査(※1)によれば、学生が就職活動中に知りたい情報は、1位「具体的な仕事内容」、2位「社内の人間関係・職場の雰囲気」。日本経済新聞の記事(※2)によれば、最近の女子学生には、「仕事と家庭の両立制度は当たり前」と考える人もいるようで、「いかに多くの女性が活躍しているか」も、知りたい情報に加わります。

したがって、企業は学生の興味を惹くために、これらの情報を新卒向けの求人情報に載せています。前述の情報は、転職時の知りたい情報とも共通しますから、卒業生も閲覧可能かどうか、問い合わせてみては?

学校の方針により、断られることもあるでしょう。しかし、筆者の知る範囲では2007年の時点で、就職先が未決定のまま卒業した“既卒”や、すぐに離職した“第2新卒”向けの求人票が、大学のキャリアセンターに届いていました。なお、これらの求人票を閲覧したうえで、中途採用についての問い合わせは自分で行いましょう。あなたの積極さを印象づけることに繋がるかも。

 

■ 女子の就活3つの心得

情報活用にあたり、前述の新聞記事は“女子の就活3つの心得”を述べています。

  • 1. 女性管理職の登用比率だけで判断しないほうがいい
  • 2. 制度有無だけでなく、利用状況も把握を
  • 3. 働いている女性がみな若い職場は何か理由がある

上記3は、女性の平均年齢から察することができますね。なお、職場の雰囲気を知りたいのなら、やはり直接聞くことが一番。OB・OG訪問をお勧めします。その際、相手に迷惑をかけることのないよう、志望度合いの高い企業に的を絞るべきです。

 

転職の本音が本音なだけに、大変な労力がかかりそうですが、手間を惜しまないことをお勧めします。しかし、今の会社で産休・育休を取る、快く取らせてもらう手立てを考えるほうが、得策かもしれませんね。

[執筆:五十嵐 ゆき(キャリアコンサルタント), 2014年3月3日 ]

 

【参考】
※1. 株式会社リクルートマネジメントソリューションズ「2012年新卒採用 大学生の就職活動ふり返り調査」PDF
※2. 『日本経済新聞』2014年2月1日「活躍できる会社ですか」