キャリアを重ねると、どうしても部下や後輩を指導する立場になります。役職上は、まだ「管理職」でなくても新入社員の教育係になったり、派遣社員やアルバイトの管理を任せられることも。

そこで今回は、「リーダーシップ」や「仕事の任せ方」を効率よく学べる本を3冊ご紹介します!

 

■1. 『部下を持ったら必ず読む「任せ方」の教科書』(※1)

今、ビジネス界では急成長企業として話題の絶えないライフネット生命。その代表取締役会長兼CEOの出口春明氏が、具体的かつ分かりやすく部下への仕事の任せ方を解説しています。

例えば的確な指示を出すための4条件は、(1)「期限」を示す、(2)「優先順位」を示す、(3)「目的・背景」を示す、(4)「レベル」を示すこと。期限や優先順位までは伝えても、仕事の背景やレベルの説明は省略しがちではないでしょうか?

筆者も新米上司のころ、新人の部下が完全な資料を本人の理想に向けて作成しようとして、むやみに徹夜することに困った経験がありますが、その仕事の目的やレベル感をきちんと伝えていれば暴走を防げたかもしれません。

 

■2. 『サーバントリーダーシップ入門』(※2)

元資生堂の社長で昨年残念ながらこの世を去った池田守男氏のリーダーシップ論。日本におけるキャリア論の大家・神戸大学の金井壽宏教授との対談も収録されています。

池田氏の唱えるサーバントリーダーシップの考え方は、リーダーを「奉仕者・尽くす人」であると定義し、必ずしも上から権力を振りかざして支持をするばかりが上司ではないとしています。この考え方は女性も取り入れやすいですし、相手に愛情をもって接し、信頼を得て行くというやり方はまさに子育てと一緒だと思います。

 

■3. 『女性管理職のFAQ』(※3)

NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」にも出演した、話題のカリスマ営業ウーマン・森本千賀子氏が昨年出版した著書。女性が管理職として世渡りするためのコツがたくさん詰まった1冊です。

筆者も自分のセミナーにゲストで彼女をお呼びし一緒に対談させていただいたのですが、彼女は「女性のお姉さん力、お母さん力、そして気遣いや明るさを振りまける能力は絶対に管理職に向いている!」と言い切ります。確かに、複数の部下に目を届かせながら全体を仕切っていく作業は、家事・育児にも通じると思います。女性ならではの力を発揮する勇気が湧く本です。

 

いかがでしたでしょうか? こんな本を参考に、この春、部下や後輩を持つ皆さんの参考になれば嬉しいです!

[執筆:藤崎 葉子(キャリア アドバイザー), 2014年3月28日]

 

【参考】
※1. 出口治明(2013)『部下を持ったら必ず読む 「任せ方」の教科書 「プレーイング・マネージャー」になってはいけない』角川書店
※2. 金井壽宏, 池田守男(2007)『サーバントリーダーシップ入門』かんき出版
※3. 森本千賀子(2013)『女性管理職のFAQ』朝日新聞出版