3月4日の『朝日新聞(夕刊)』に、「女性だって見たい読みたい」というタイトルの記事が掲載されていました。内容は、最近、女性向け官能小説が創刊ラッシュであること。また、監督もスタッフも女性というAVメーカーは、女性のためのアダルトビデオを制作し、主演男優(通称「エロメン」)達のイベントは、全国から駆けつけた女性達で大盛況。

エロスは男性だけのものではなく、女性も楽しむ人が増えていると伝えています。

 

■ アダルトビデオで癒される

34歳独身会社員のD子さんも、インターネットでアダルトビデオを購入し、週末は自宅で観賞三昧。その理由は、人間関係の煩わしさから逃れ、何よりの癒しになるといいます。

しかし、隠していたビデオを母親に見つけられたことをきっかけに、カウンセリングを希望して筆者のところにお越しになりました。

3年前から一人暮らしを始めたD子さんですが、実家が近いため、母親は部屋の掃除と称して、合鍵を使って入室。掃除だけでなく、たまった洗濯物を片づけ、夕食の支度までしてくれる、まるで通い妻のような存在だったそうです。

D子さんの場合は、忙しいときは深夜まで残業する日が続くので、こうした母のサポートは有難かったのですが、以前からの干渉が最近、復活してきたように感じていた矢先、例のビデオが発覚。それからは、母親は部屋に来ることもなくなり、連絡も用件のみの素っ気ないメールが送られるだけになりました。

けれども、母親との関係が疎遠になったことで、むしろホッとしているD子さん。カウンセリングでは、アダルトビデオを見つけられたことより、学生時代から、日記やメールを盗み見していた母親の過干渉に対し、抑えきれなくなった怒りを訴えていました。

「以前、兄の部屋からエロ本を見つけて苦笑いしていた母ですが、アダルトビデオを見ている娘の気持ちなんて、到底理解できないでしょう。かえって、母が私から離れてくれたきっかけになってよかった」

 

冒頭の新聞記事には、エロメンの優しさに癒される女性が多いと書かれてありましたが、D子さんにとっては癒しだけでなく、母親の干渉からも救ってくれたのかもしれません。

[執筆:真香(母娘問題カウンセラー) , 2014年3月23日]

 

【参考】
『朝日新聞』2014年3月4日「女性だって見たい読みたい」