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新人に教えたい! 社会人しか使わない日本語とは?
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新人に教えたい! 社会人しか使わない日本語とは?

皆さんの職場には、この春新入社員さんが入ったでしょうか? 職場が一気にフレッシュな雰囲気になり、先輩のモチベーションがあがる良い効果もありますが、新人にイチから仕事を教えるのはけっこう大変なもの。

初めて話す人にも「お世話になっております」というのはなぜ?

「なるはやでやっておいて」と言われたら、いつやればいいの?

社会人しか使わない「日本語」に新人さんが慣れず、意図が伝わらなかった経験はありませんか? 今日はそんな社会人用語を楽しく学べる本をご紹介します!

私が、人事部で新人教育をしていた数年前に出会い、ことあるごとに新入社員さんたちに紹介しているこちらの本「オトナ後の謎。」(※)著者はコピーライターの糸井重里さんです。

同じ日本語なのに、働くオトナしか使わない用語が盛りだくさん。その一部をご紹介すると…

 

■ 基礎用語

時間をあらわす表現「午後イチ」「取り急ぎ」や、状態をあらわす言葉「コミコミで」「いっぱいいっぱい」なども、学生は使わないけれど社会人はよく使いますよね。

動詞でも「落とし込む」「もむ」「投げる」「おさえる」は、シーンによって具体的にどうすることなのか教えてあげないと、新人さんは何をしていいかわからない可能性も!

 

■ カタカナ用語

業界や社風によっても異なりますが、日常的な指示に使われて意味がわからない新人さんもいるかもしれません。例えば、日程の再調整をする「リスケ」、パワーポイントの略で「パワポ」、ある程度の余裕や余白としてみておく領域で「バッファ」、関わったり、約束をする意味の「コミット」。

他にも、モチベーション、マンパワー、スキーム、ポテンシャル、ジャストアイデア等など社会人になって無意識に使っているビジネス用語化した英語がいっぱい! 英語といっても本来の意味よりは日本のビジネスシーンに即した使い方を覚えないとスムーズに意味が伝わらないので要注意です。

 

■ 女性シリーズ

あまり乱用すると現代ではセクハラともとられかねませんが、まだまだ女性を指す言葉としてこんな用語を使うおじさまは多いはず。例えば、「お局さま」「寿退社」「うちのオンナノコ」など。なぜか、女性だけ「~女史」や「~嬢」という敬称(?)をつけられたり。仲間意識や親近感を現わしているおつもりかもしれませんが、不快な場合は上手にお断りしたほうが良いでしょう!

 

いかがでしたでしょうか?

この春新社会人になった皆さんも、その先輩の皆さんもこの本で楽しく「オトナ語」を学んでみてください。職場のコミュニケーションにも役立つと思います!

[執筆:藤崎 葉子(キャリア アドバイザー) ]

 

【執筆】
※ 糸井重里, ほぼ日刊イトイ新聞(2005)『オトナ語の謎。』新潮社

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