就職活動中の学生や、転職を考える20代女性にお会いすると、「働く女性として、あってよかったと思う制度はありますか?」と、よく聞かれます。育児と仕事の両立支援策を、どのように活用したかを聞きたいのかな? 働く女性の両立支援策など、昨年から注目を浴びる“女性の活躍”ですが、日経ビジネス誌の記事(※)によれば、今年は少し潮目が変わるかもしれません。

 

■ 2014年「女性が活躍する会社ランキング」は?

日経ビジネスに掲載された、日経WOMANが毎年調査している同ランキング。昨年は上位10社のうち生命保険会社が4社、証券会社が2社ランクイン。今年は証券会社がトップ10から外れ、生保は3社に留まり、代わって小売り2社がランクインしました。

記事によれば、小売2社は、女性管理職登用の数値目標を社外にも公言してトップダウンで推進してきたとか。企業の担当者はこのような主旨を話しています。「下駄を履かせてでも引き上げる。本当に優秀なら、必要な力を体得し成長していくし、成果が出なければ外せばいい」

その会社では、女性管理職のネットワーク作りや勉強会も推進しており、登用した後も放りっぱなしではないようです。女性社員に、能力を発揮する意欲と、うまくいかないときがあっても踏ん張る粘りを期待していると感じます。

 

■ 両立支援よりキャリア形成支援へ

前述の記事で専門家は、企業はこれまで、女性が働きやすい職場環境を整えることを優先し、女性を本気で鍛えてこなかったと語ります。記事では、女性社員を増やす時代から、優秀な女性を育ててリーダーに登用する時代へ移り変わるとも。

そういえば、筆者が会社員だった時。育児休業を取得し、職場復帰する割合は約7割。営業部門より管理部門に所属する女性のほうが、復帰率は高い印象でした。働き続けるかどうかは、制度の有無だけでなく、本人の仕事への執着度(良い意味ですよ!)が左右すると思った覚えがあります。

就職や転職を考えるなら、制度の有無だけでなく、どのくらい自分が仕事に関わりたいのかを考えましょう。まず自分の軸を決め、ぶれない活動になりますように。

[執筆:五十嵐 ゆき(キャリアコンサルタント) , 2014年5月1日]

 

【参考】
※ 『日経ビジネス』2014年4月21日号「2014年「女性が活躍する会社」ランキング」