毎年、この季節になると、花屋の店頭はさまざまな色のカーネーションで埋め尽くされるようになります。5月恒例の「母の日」に向けて、今年は何を贈ろうか頭を悩ませながらも、あれこれ探すのが楽しみという人も多いでしょう。

でもそれは、プレゼントを受け取ったときの母親の喜ぶ姿が想像できるからこそ。一方でもしも、感謝されるどころか、「こんな物は要らない」と突き返された経験のある人にとっては、母の日は、トラウマになるほど辛いものになってしまうのです。

 

■ お小遣いをためて贈ったプレゼントを、無駄使いと突き放されて

筆者のところに母娘問題のカウンセリングで来られた20代の女性は、小学生時代の苦い思い出を話してくれました。

彼女は、少ないお小遣いを何カ月も前から少しずつ貯めて、母親のためにエプロンを買い、母がどんなに喜んでくれるかワクワクしながら母の日まで部屋に隠していたといいます。そして当日、リボンがかかったプレゼントを手渡すと、母親は包装紙をビリビリ破って開けた途端「あんた、こんな無駄使いして!」と怒鳴ったのだそうです。

それからは、この相談者にとって毎年やってくる母の日は苦痛になりました。どんなにあれこれ探して贈っても、母親から感謝されたことはなく、虚しさばかりが募ると言います。

 

■ 母の日にプレゼントを贈らない人は約2割

株式会社リクルートライフスタイルの「母の日アンケート調査」(※)によれば、贈る側が選ぶプレゼントは、1位がカーネーション、2位はスイーツとなっています。一方、もらって一番嬉しいと母親が答えたものは、1位メッセージカード、2位がカーネーションでした。

ちなみに同アンケートで、自分の母親に何かしらプレゼントを「贈る」と答えた人は74.9%、「贈らない」は20.6%(回答は女性のみで204名)。贈らない選択をしている娘さんも2割はいるのですね。

さらに、既婚の女性で、義母に贈る人は56.4%、贈らない人は43.6%で、半々に分かれるようです(回答は女性のみで145名)。

先述の相談者は、結婚して義母にプレゼントを贈ったところ、義母はとても喜んでくれて、初めて人に贈る喜びを味わったと言います。

 

もらっても有難迷惑といった顔をする母親なら、いっそのこと贈らなくてもいいのではと思うのですが、あげないとそれはそれで不機嫌になることも。このようなタイプの母親には、アンケートにも登場していたスイーツなど食べ物が無難なのではないでしょうか。後に残るものは、後日、使いづらいとか置き場所がないなど、母親の不満の種になることが予想されますから。

[執筆:真香(母娘問題カウンセラー), 2014年5月5日]

 

【参考】
※ 株式会社リクルートライフスタイル「母の日アンケート調査」