千葉市の待機児童が、2014年4月1日時点でゼロになったと発表されました。千葉市は2011年に待機児童数がピークになったのをきっかけに待機児童数を減らす取り組みをしてきましたが、目標よりも3年早く達成したとのこと。昨年の横浜に続き、嬉しいお知らせです。

 

■ 待機児童がゼロにできた背景は?

待機児童解消に向けて千葉市が取り組んだことは、主に以下の2つ。

  • 保育園の新設
  • きめ細やかな支援

昨年、待機児童数がゼロになった横浜市も同じような取り組みを行い、待機児童をゼロにしていました。どちらの取り組みも待機児童解消に向けて、必要な取り組みだと改めて感じることができます。

 

■ 支援内容はズバリ“能動的”

上述の「きめ細やかな支援」とは、具体的にどんな内容なのでしょうか。

具体的には、コンシェルジュを設置して相談にのったり、保育園に入れない子供がいる家庭に、市の職員が電話をして保育園の空き情報を伝えたり、保育園のマッチングを行ったりしたそうです。

横浜市も同じようにコンシェルジュの設置をして、保育園の情報をお知らせしたり相談にのったりしていたのですが、千葉市と横浜市の違いは、「市の職員が電話をしたこと」です。

市が相談に来るのを“待つ”だけではなく、積極的に働きかけを行って“動いた”のです。この動きは他には例をみないのではないかと思われます。他にも、区役所に子育て相談窓口を設置して、支援をしたそうです。

 

■ 今後はどうなりそう?

熊谷市長は「これはゴールではない」とおっしゃっているそうです。確かに、やっと待機児童がゼロになったというところで、スタート地点です。

待機児童がゼロになっても保育園の新設は続け、定員数を増やしていき、今後『保育の質』の確保も努めていくとのこと。これは預ける側としては安心材料になります。

 

一度は待機児童がゼロになった自治体でも、ゼロの継続が難しいという課題があります。千葉市ではそこも見据えているようですので、千葉市のゼロ継続に期待し、後に続く自治体が出てくれることを願います。

[執筆:三木育美(保育情報アドバイザー), 2014年5月7日]

 

【参考】
『産経ニュース』「待機児童ゼロ達成の千葉市 人的資源と既存施設活用がカギ」2014年4月26日
『日本経済新聞』「千葉市、「待機児童ゼロ」達成 保育所新設や支援拡充で」2014年4月10日