日本企業では、女性が働きやすい職場環境など無理なのでは…とあきらめるのはまだ早い! 実はここ1~2年で企業は女性の貴重な労働力を確保するため、今までにない新しい制度を設置し始めています。その中から最近話題を集めている2つの制度をご紹介しましょう。

 

■ カムバック制度

昨年11月に『日経新聞』(※1)でも取り上げられ、その後も新規導入する企業が相次いでいるのが元社員を再雇用する動きいわゆる「カムバック制度」です。パターンとしては、退職後、何年たっても正社員で再雇用をするケース、退職後3~5年以内を対象に再雇用するケース、退職後はパートや業務委託での雇用となるケースの大きく3つに分かれます。3つめの業務委託のケースでは全国のサポート社員の約1割が元社員とのこと。

5月2日放送の『NHKニュースおはよう日本』(※2)では、元警察官の再雇用の事例を扱っていました。この事例では、若い女性社員の産休・育休中の欠員補充に子育ての落ち着いた元警察官が採用され、これからライフイベントを迎える若手女性社員の相談相手にもなっているそうです。

 

■ キャリアセレクト制度

こちらは2年前にオリックス株式会社(※3)が導入し注目を集めたもので、育児や家族の介護などで、現在の職種・等級に求められる役割や成果責任の発揮が困難な場合に、全国型総合職から地域限定型総合職への転換、総合職から一般職への転換を含め、自らが望む職種・等級への転換が可能となる制度。自らの申告に基づき、元の職種・等級への再転換が可能です。

別の事例では、筆者の前職の関連企業である株式会社アイスポット(※4)でも昨年1月から、3つの働き方を選べる「キャリアセレクト制度」を導入。仕事におけるキャリアアップやスキルアップを重視し働く「ワーク重視型」、育児や介護、資格の勉強などを優先しながら時短で働ける「ライフ重視型」、そしてフルタイム勤務だが定時退社をベースに公私のバランスを考え働ける「ワークライフバランス型」の中から、社員一人ひとりが自分に合った働き方を自由に選べるようになっています。

 

いかがでしょうか。今後、就職や転職をお考えの働く女性の皆さんは是非こうした新しい動きにも注目して企業選びをしてみてくださいね!

[執筆:藤崎 葉子(キャリア アドバイザー), 2014年5月8日]

 

【参考】
※1. 『日本経済新聞』「カムバック社員光る 古巣で働けば即戦力に」2013年11月2日
※2. 『NHKニュースおはよう日本』2014年5月2日放送「元警察官の再雇用 女性の力をいかせ!」
※3. オリックス株式会社 ニュースリリース「職種転換制度として「キャリアセレクト制度」を新たに導入」2012年9月4日
※4. 株式会社アイスポット ニュースリリース「社員ひとりひとりのキャリアアップやワークライフバランス向上支援を目的とした『キャリアセレクト制度』を導入」2013年3月11日