このほど厚生労働省は、時間ではなく成果で評価できる人を対象に、労働時間規制の適用を除外する「ホワイトカラー・エグゼンプション(WE)」の導入を決断しました。しかし、その内容や対象者については、政府関係者の間で物議を醸しています。

このWE、働く上でライフイベントとの両立を迫られる女性には合っているのでしょうか?

 

■ 働く時間や場所にとらわれないこと

もともと現行の時間による労働管理の概念は、工場労働者を想定して時間単位で仕事を評価するしくみ。しかし現代のIT化や仕事内容の変化により、必ずしも仕事にかけた時間が成果に比例するわけではないケースも増えています。

新聞等の報道によれば、WEの対象を金融機関のディーラーなどの一部の専門職種に限定しようとした厚労相側に対し、民間議員がもっと対象を広げるべきだと主張しています。WEの対象となれば、残業代は支払われずに「成果」で仕事をはかることになるため、労働者にとって不利となるという見方もあるからです。

 

■ 女性の生き方・働き方にフィットする?

もし、WEが幅広い職種に導入されれば女性の生き方や働き方にフィットした新たな選択肢となるでしょうか? 筆者なりにメリット・デメリットを考えてみました。

<メリット>

  • 職場にとらわれることなく仕事ができる可能性が広がる(自宅や外出先でも仕事ができる)
  • 時短を取得しても給与が激減することを避けられ、出産前の給与が維持できる可能性が高い
  • 中長期的なキャリア形成で「残業」をする人ほど評価されるというジレンマから逃れることができる

<デメリット>

  • 女性に多い一般的な事務職は、WEの対象となりにくい
  • 「成果」で仕事の結果を図られることに、精神的プレッシャーが高い
  • 成果を出すために長時間労働する可能性もあるため、残業代が時間で支払われるほうが安心

 

WEは働き方の自由度が増える半面、自己管理能力や成果にコミットできる実力が必要ということになりそうです! WEの導入に関わらず日頃から「成果」ではかる働き方を意識することで、短い時間で仕事をしっかりこなす力がつくはず。これは結婚や出産といったライフイベントにも時間を使いたい女性にとっては今後必須の能力ではないでしょうか。賢い女性達は、今後のルール改正に注目しつつ、実力を蓄えましょう!

[執筆:藤崎 葉子(キャリア アドバイザー), 2014年6月8日]