筆者が運営する女性専用の電話カウンセリングサービスには、利用者からの体験談が日々寄せられてきます。これは、何らかの課題を抱え、誰かに相談したいと思いつつも一歩を踏み出せない方のために、「どんなことを相談した?」「相談してみてどうだった?」などが具体的に書かれた利用者によるカウンセリング体験談(クチコミ)です(※)。

体験談を見ていると、「自分に自信がない」というご相談は少なくありません。仕事に限らず、恋愛でも育児でも。根拠のない自信満々も困りものですが、そこまで「自分に自信がない」のは何故なのでしょうか?

 

■ 「自分に自信がもてない」3つの理由

「自分に自信がない」と語る方々の話を分類すると、大枠で以下のような3つの理由に分かれます。

 

1. 経験不足、または小さな成功体験がない

誰でも、初めてや不慣れな仕事には不安を感じるもの。経験不足による「自信のなさ」ならば、小さな成功体験を積み重ねていけば自信につながります。

失敗する不安が強いのならば、いきなり大舞台に臨むのではなく、失敗しても損失の少ない場面で沢山練習して、小さな失敗を経験に変えていけばいいだけです。

 

2. 優秀ゆえに、褒められることが少なかった

意外なようですが、幼少時から良い子で優秀だった方の中にも「自信がない」と悩む方がいます。この方たちは「できる子」だったがゆえに、親や教師を含む周囲から「できて当たり前」と認識されてしまい、褒められることが少なかった可能性が。

そうするとこの人たちは、社会人になって優れた成果を出しても、「私なんてたいした仕事をしていないから…」「こんなの、誰だってできる」と自己評価は低いまま。周囲からは「謙虚」に映るかもしれませんが、その人の根底にあるのは肯定感の欠如です。

同僚や家族がこの状態になっていたら、「できていること」に目を向け、客観的事実として肯定してあげるといいでしょう。

 

3. 過去のトラウマ

過去のトラウマの一例ですが、小さい頃にイジメにあった経験から、他人とのコミュニケーションに苦手意識がある。権威的な親からダメ出しばかりされて育ったため、自分は能力のない人間だという思い込みから逃れられないなど。本人の能力や価値とは無関係に、他人から押し付けられた評価がトラウマとなり、数年経過した今でもその人を苦しめている場合があります。

この場合、自信を回復するために必要なのは、トラウマになった心の傷に適切に対応できる専門家の助けを借りること。信頼できる心理カウンセラーなどが見つかるといいですね。

 

「自信」とは字のごとく「自らを信じること」だと言われます。だから本当は、他者評価なんて関係ない…と思えたらどんなに楽でしょう。それでも、私たちは他者評価を意識せざるをえない競争社会に生きています。他者からの評価は、良い時も悪い時もある。だからこそ、自分で自分を褒める時があってもいいと思うのです。

[執筆:菅野彩子(ノーツマルシェ), 2014年6月12日]

 

【参考】
電話カウンセリングサービス『ボイスマルシェ』体験談一覧