■ 母の過干渉から家に留まる娘

6月22日に発売された雑誌「婦人公論」に、ルポ「“家事手伝い”という闇」が掲載されました。20代、30代の若年シングルの貧困問題を取り上げた連載記事で、今回は“家事手伝い”の女性達を取り上げています。

登場するシングルの女性達は、正社員として働いた経験がある人、または学校中退後にアルバイトを続けているなど様々ですが、中には、母親の干渉から心身に不調をきたし、仕事につけない・実家を出ることができない人もいます。

 

母娘問題カウンセリングを行っている筆者のところには最近、こうした家事手伝いの方が相談に来られるケースが増えています。

30代半ばのC子さんは、両親と暮らし、父親は代々受け継いだ事業を経営しているため、経済的には余裕があるといいます。20代後半で仕事をやめてから家事手伝いに。以前は、お見合いの話などもありましたが、相手の出身大学や職業に対してケチをつける母親のせいで毎回破談に。C子さんも、母親が反対するなら結婚してもうまくいかないだろうと思い、素直に従っていました。

しかしさすがに、友人達が結婚・出産・育児中、あるいはキャリアウーマンとして活躍している中、一人取り残された孤独感、また将来への漠然とした不安を感じて、カウンセリングに来られたのです。

「このままではいけない、親から自立しようと思うのですが、パソコンだってろくにできないし、今さら働くといっても何をすればいいのかもわからない」C子さんは、漫然と過ごしてきた日々を後悔していると言います。

 

■ ガールズ達の自立に向けた就労支援を展開

冒頭の記事では、C子さんのような若年無業女性のための就労支援事業を実施している埼玉県男女共同参画推進センターの取り組みを紹介しています。同じようなケースは、神奈川県内でも。横浜市の男女共同参画センターは、若年の単身女性に向けた「ガールズ講座」を開催し、就労サポートを展開しています(※)。

C子さんも、このようなサービスを知り、まずはパソコン講座に通うことにしました。 家事手伝いの状況が長く続いていると、社会との接点が少なくなり、気がついたら引きこもりという深刻なケースもあります。仕事探しの第一歩として、住んでいる地域でどのような就労支援のサービスがあるかなど情報を入手してみましょう。

 

大事なのは、状況を変える勇気です。親から自立し、何ができるのか。自分と向き合うために、カウンセリングを活用するといった方法もありますね。

[執筆:真香(母娘問題カウンセラー), 2014年6月20日]

 

【参考】
横浜市の男女共同参画センター「働きづらさに悩むガールズ応援サイト」
『神奈川新聞 カナロコ」「ガールズ」追跡調査から(上)気付いた「私だけじゃない」2014年6月3日