梅雨明け間近。でも今から夏にかけては、湿度も温度も高くて寝苦しい日々。きちんと眠れていますか? それなりの時間きちんと寝ているはずなのに、日中に眠気を感じる。そんな人は要注意。ズバリ、良い睡眠がとれていない可能性が高いです。

 

■ みんな、どれくらい寝ているの?

理想的な睡眠時間は「6時間」「90分の倍数」、という話を聞いたことがあるかもしれません。本当でしょうか?

2014年3月、厚生労働省から「健康づくりのための睡眠指針2014」(※1)が発表されました。それによれば、日本の成人28,000人を対象にした調査結果では、6割の人の睡眠時間は6時間~8時間の間。ただ、6時間未満や8時間以上の人の割合も、劇的に少ないわけではなさそうです。

  • 6時間未満: 男性12.9%、女性14.4%
  • 6時間以上・7時間未満: 男性28.6%、女性32.1%
  • 7時間以上・8時間未満: 男性30.5%、女性29.9%
  • 8時間以上:男性28.1%、女性23.5%

 

前述の指針の検討委員会で座長を務めた日本大学の内山真教授によれば、「鬱病や糖尿病が最も少ないのは7時間前後。6時間未満や、8時間を超えている場合はいずれも病気のリスクが高まる」とのこと(※2)。また年齢が上がるにつれて、必要な睡眠時間が短くなるという報告もあります。適切な睡眠時間には個人差がありますが、自分の睡眠時間が7時間後に収まっていればまずは問題なさそうです。

 

■ 日中の眠気は睡眠不足のサイン

ただ、睡眠時間が「○時間だから問題なし」というわけではありません。日中に眠気に感じるのであれば、やはり睡眠不足の可能性があります。睡眠不足にならないための方法としては、当たり前のことかもしれませんが、次のようなことに気をつけましょう。

 

・就床前の喫煙やカフェイン摂取を避ける

コーヒーなどに含まれるカフェインの覚醒作用はよく知られていますね。たばこに含まれるニコチンにも強めの覚醒作用があり、喫煙によって不眠になることも。

・寝酒しない

飲酒は短期的に眠気を強くする一方、睡眠時無呼吸を悪化させることわかっています。睡眠時無呼吸になると、眠りが浅いままで疲れがとれません。

・眠る前に携帯電話やパソコン操作を避ける

脳が覚醒して、眠りにくくなります。

 

なお、あまりにも日中の眠気が強い場合には、ナルコレプシー、特発性過眠など過眠症の可能性も。なんだかおかしいと思ったら、早めに専門家に相談してください。たかが睡眠と思わず、ご自身の健康管理の大事なパートですから!

[執筆:嘉納 夢子, 2014年7月15日]

 

【参考】
※1. 厚生労働省健康局『健康づくりのための睡眠指針2014』2014年3月発表PDF
※2. 『msn産経ニュース』「厚労省「健康づくりのための睡眠指針」病気との関係に踏み込む」2014年5月2日