カラーを使う場面はファッションやメイクだけではありません。人が目で見分けられる色の数は750万色以上も存在し、視神経から海馬を刺激して快や不快など様々な感情を呼び起こしています。この効果を素に人間関係を考察すれば、カラーは恋愛や仕事、人間関係にも役立つツールに。言葉では言い尽くせない想いをカラーの法則上に置き換え、気になる関係が今よりスムーズになるコツをお伝えします。

 

■ 感情をヴィジュアライズ化

社会は他人との関わりで成立しています。対人関係において、自分と気になる人物がどのような色になるのかを考えた時、2色以上の組み合わせの「配色」が生まれます。これは頭のなかの漠然としたイメージがヴィジュアライズ化(視覚化)され、配色の助けを借りて表れた結果です。

下記は色彩学の法則による分類の一例で、カッコ内は配色から感じられる人物の雰囲気や傾向を補足しました。人間関係をカラーで考える際の参考にしてくださいね。

  • グラデーション … 規則的に変化 (似た者同士)
  • コンプレックス配色 … 個性的、意外性(個性的)
  • 補色… カラーチャートでは反対の位置に存在(正反対のタイプ)

配色の法則から考察すれば、難しい相手や苦手と感じる性格にも新たな気付きが得られます。

 

■ 心が発信するメッセージ

筆者の開講するアートセラピーのワークショップでは直感で選ぶ色の配色とモチーフで、人間関係を捉えます。構えることがなく描かれた色彩表現には深層心理が現れやすいのです。カラーに付随する自身の感情や経験などの情報も整理され、感情の強弱・過不足しているものも解ります。ご自宅でもクレヨンでイメージを描いたりWEBカラーとして網羅されたサイト(※)を使えば、色の選択肢も豊富で日本の伝統色なども同時に楽しむこともできますよ。

 

人は自分で答えをつかもうとして悩みを深めてしまう傾向にありますが、カラーの世界では法則性を奏で、私たちに色々なことを教えてくれています。答えに辿りつけずにグルグルと同じ思考を繰り返し、やり場のない想いや解決方法を模索している時こそ、感情を色彩に乗せることで見えてくるものが。

色彩が呼び覚ます新鮮な感覚には言葉を補うパワーもあります。人間関係で生じた悩みには、感情を色彩に乗せてみるレッスンをぜひお試しくださいね。

[執筆:桜井まどか(心理カウンセラー), 2014年7月20日]

 

【参考】
『日本の伝統色 和色大辞典』