2014年7月31日、東京都の今年4月1日時点の待機児童数が発表されました。待機児童問題について行政が取り組みを強めている中、過去最高の人数に達していたとのこと。どうやら取り組みが追いついていない状況のようです。

 

■ 待機児童はどのくらい増えてしまったの?

4月1日時点の人数は8672人。昨年に比べて555人増となりました。この数字は、現在の基準で統計を取り始めた2002年以降で過去最多となります。

認可保育所への入所申込数は前年より約1万2千人増えています。

  • 入所申込数 :22万6439人
  • 入所できなかった子ども :2万4429人

どこにも預け先が見つからなかった子どもの数は、下記のとおり。

  • 0歳児 2151人
  • 1歳児 4046人

育児休暇を取得した後、休暇終了の1歳になって子どもを預けようと思っても、預け先が整っていない現状がうかがえます。

 

■ 区市町村別では?

ワースト3は下記の通りとなっています。

  • 世田谷区 :1109人 昨年より225人増加
  • 大田区 :623人 昨年より175人増加
  • 板橋区 :515人 昨年より98人増加

一方、昨年よりも待機児童が減っているところも。

  • 杉並区 :116人 昨年より160人減少
  • 港区 :45人 昨年より150人減少
  • 江東区 :315人 昨年より101人減少

待機児童のカウント方法が、自治体によって異なることもあるため、本当にこの数字が全ての待機児童を表しているかというとそうでもないのですが、明らかに増えている人数の方が多い事が分かります。

 

■ 待機問題に取り組んでいるはずなのに、なぜ?

各自治体は、積極的に待機児童問題に取り組んでいます。しかし、保育ニーズの伸びに追いついていません。都内への人口増加の影響により、保育サービスの供給が足りてないことが一番の理由です。自治体が取り組めば取り組むほど都内への転居が発生し、結果、いたちごっこにもなっています。

 

東京都の発表は、待機児童増加という残念な発表になってしまいました。全国の待機児童数の発表はもう少し先になってしまいますが、全国の待機児童数も気になるところですので、またご紹介していきたいと思います。

[執筆:三木育美(保育情報アドバイザー), 2014年8月2日]

 

【参考】
※ 『東京新聞』「都内の待機児童が最多 前年比555人の増加」2014年8月1日 朝刊