暑い夏、お盆の休みが近づいてくると、気が重くなる…、胃がキリキリ痛む。なぜなら、里帰りで母と顔を会わせることになるから。正直なところ、帰省できない理由はないかとあれこれ考える毎日。 母娘問題カウンセリングを行っている筆者のところにも、前述の悩みを抱えるクライアントが多く、8月は同じような相談が増える傾向にあります。それには一体、どのような理由があるのでしょうか。

 

■ 「結婚」、または「実家に戻れ」のプレッシャーをかけてくる母親

クライアントの話を聞いていくうちに、ある共通した悩みが見えてきます。

その一つは母親から父、祖父母、兄弟姉妹、親戚関係に至るまで、愚痴を延々と聞かされること。また、地元で暮らす幼馴染に会う予定で外出しようとすると、「○○ちゃん、結婚して幸せなんですってね」といった嫌味が…。さらに、お盆で集まった親戚には、「誰かいい人いないかしら? なるべく地元の人がいいのだけど」と勝手に話を進める母親。

せめて実家に帰ったときぐらいは親孝行と思うのですが、勝手に見合い話を進めたり、実家に戻れと暗にプレッシャーをかけてくる母親と接していると、ある記憶が蘇ってくるのです。それは、幼い頃から事あるごとに支配し、ストレスのはけ口にされたつらい思い出。そして、改めて気づくのは、親子の関係が昔も今も変わっていないことなのです。

 

■ 居づらくなったら一日早く帰ると決めておく

このような悩みでは、母親と一緒にいる時間にメリハリをつけるのも一つの策です。例えば、愚痴を聞く時間は30分と決めておき、長引きそうな場合は用事だと言って席を立つ。家族のために夕食にご馳走を作ると言って、母親には休んでもらい、二人きりになるのを避ける。 それでも、これ以上一緒にいるのは無理と感じた場合は、「1日早く帰る手段もあり」と決めておけば気持ちが少し楽になります。

せっかくの帰省が、ケンカ別れで実家を後にするのは気まずいものです。そのためにも、結婚や実家に戻る話が出たときは、心配してくれることに感謝した上で、「それを決めるのは自分」だというメッセージを伝えられるようにしておきましょう。それがなかなか言えない、または帰省して母親との関係が重いと再確認したときは、帰ってきてからカウンセリングを利用することも検討してみてはいかがでしょうか。

[執筆:真香(母娘問題カウンセラー), 2014年8月8日]