最近、耳にするようになった「イクボス」という言葉。人事労務用語として、「男性の従業員や部下の育児参加に理解のある経営者や上司のこと(※1)」と解説され、NPO法人ファザーリング・ジャパンでもその育成に力を入れているそうです。

では、いったい「イクボス」とはどんなリーダーなのでしょうか?

 

■ ワーキングマザーがどれだけ働けるかは、パパの育児参加がカギ

働くママのお話を聞いていると、妻の仕事に協力しようと積極的に育児をしてくれているご主人は多いのに、「彼らのの上司」が育児のために部下が早く帰ることや休みを取ることに理解を示さないというケースが最近増えています。なんと、「夫の上司」が両立のためのボトルネックになってしまっているのです!

 

■ イクボスとはどんな上司?

NPO法人ファザーリング・ジャパンの提唱する「イクボス十か条」(※2)によれば、現代の子育て事情に理解を示し、ライフに時間を割いている部下を冷遇せず、ボス自らもワークライフバランスを重視し、人生を楽しんでいることなどが挙げられています。もちろん、組織の管理者として業績をきちんとあげながらこれらを実行することが前提です。難しい課題ですが、単純に男は遅くまで働いて当然という価値観から無駄な残業をしている例はまだまだあるのではないでしょうか。

 

■ イクボスを上司にもって

筆者の上司は、50代の男性ですが非常にレベルの高いイクボスで、子育てに理解を示すどころか、離乳食の作り方や、子どもの病気のケアに至るまで2人のお子さんの育児経験から繰り出す的確な指導がビシビシと入りました。おかげさまで、病気やケガを未然に予防する知恵やしつけの悩みなども解消され、筆者の仕事に良い循環をもたらしています。

これからのワーキングマザーはイクボスを持っているかどうかで、その両立の成功が左右されるかもしれませんね! 世の中にはまだ少ないかもしれませんが、自分の上司をイクボスに育てあげるくらいの意気込みで上司も巻き込んでみてはいかがでしょうか。

[執筆:藤崎 葉子(キャリア アドバイザー), 2014年8月7日]

 

【参考】
※1 日本の人事部「人事事典」より
※2 NPO法人ファザーリングジャパン(2014)『新しいパパの働き方』学研マーケティング