仕事の悩みのほとんどは人間関係だと説もあるほど、職場における良好な人間関係は大切なもの。頭では人間関係の大切さを分かっていても、なかなか良好な人間関係を築くのは難しいのが現実です。すぐに取り入れられる、何かいい方法はないのでしょうか?

 

■ 働きやすいと感じる職場の特長

MITメディアラボ客員研究員のベン・ウェイバーの実験によれば(※)、仕事の生産性が高く社員が働きやすいと感じている職場は、「対人コミュニケーションが活発」だということがわかったそうです。

さらに、バンク・オブ・アメリカのコールセンター事例においては、黙々と電話対応を続ける部署よりも、就業中や休憩時間に同僚同士が会話をしている部署の方が、生産性が2倍高いことが判明。

表面的にみれば非効率に見える「仕事中のムダ話」ですが、同僚と愚痴を言い合い悩みを話すことで、心理的負担の軽減や問題解決につながっているのです。

同僚に業務のちょっとしたボヤキを話すことで“仲間感”が生まれることがありますよね。自分には仲間がいると思えることで、辛い状況でも乗り超えられる力になるのではないでしょうか。

 

■ 職場コミュニケーションを活発にする3つの工夫

『クーリエジャポン』で紹介されているベン・ウェイバーの職場コミュニケーション活性化のアドバイス(※)から、日本の職場でも簡単に取り入れられそうな2例を紹介したいと思います。

  • 1.机にお菓子を置く

意識しているかどうかわかりませんが、これは日本の職場でもよく見かける光景です。机にお菓子を置くことで、同僚との会話のきっかけが生まれます。家族の写真を机に置いている方も、同じ効果がありそうですね。

  • 2.ウォーターサーバーやコーヒーメーカーに立ち寄る

ベン・ウェイバーのアイデアでは、同僚たちが来る「コピー機のそばに座る」という案が提示されていますが、座席配置は自分の裁量だけでは変更が難しいもの。だったら、同僚たちが集まる他の場所―例えばウォーターサーバーやコーヒーメーカーに自らも立ち寄り、自然にコミュニケーションを。

 

いかがでしょうか? 活性化のためにコミュニケーションを、とはいえ、交流のために業務そのものが手抜きになっては本末転倒です。まずは簡単にできることから、取り入れてみませんか?

[執筆:菅野彩子, 2014年8月14日]

 

【参考】
※ 『COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2014年09月号』「ビッグデータが解き明かす「職場の人間関係」の改善法」pp.62-65, 講談社