「生活改善や好きなことをするのは、仕事が一段落してから」

この発想に共感したあなたは、毎日イライラしながら過ごしていませんか? 正直なところ、筆者はまさにこの発想の持ち主。ヨガや水泳や旅行に行きたいけれど、それは今の仕事の佳境が終わってから…と考えていたら、すでに数年が経過していました。

もしかしたら筆者のように、今日も大量のTODOリストを片付けて過ごしたあなたに。A&Tやメルセデス・ベンツでタイムマネジメントのセミナーを行うリタ・エメットの著書『ストレスフリーの時間術』を参考に、時間管理に関する、目からウロコの発想2つをご紹介します。

 

■1. 「時間管理」を勘違いしていませんか?

リタ・エメットによれば、「時間管理とは同時に20個ものことに手を出して、走り回ることではない」のです。

時間に追われてくると、大量のタスクをいかに短時間で片付けるか?という方法論に走ってしまいがちですよね。ですが、本質的な「時間管理」とは、自分にとって大切なことを行うために時間を効率的につかう努力のこと。大量のTODOリストの片付けで毎日が終わり、大切なことや好きなことに時間をつかえないのなら、人生に喜びもなくストレスがたまって当然です。

イライラして人生を無駄にしないためには、自分にとって何が大切なのかをハッキリ知る必要があります。例えば、健康、家族、ペット、旅行、音楽…など、自分にとっての大切なものを一度しっかり考えてみるとよいでしょう。

 

■2. 「マルチタスク」を勘違いしていませんか?

「マルチタスク」のことを、同時に複数の仕事をこなすことだと思っていませんか? 例えば、子どもを抱えてあやしながら、パソコンで資料をつくりながら、電話でアポイントの調整をする……とか。3つ同時にこなせたら、3倍速でタスクが片付く印象があります。よく女性はマルチタスク、男性はシングルタスク、と言われますが、筆者は同時作業がまったくできず、自分は頭が悪いのではないかと悩んだ時期も。

ところが! リタ・エメットによれば、上述のような仕事のやり方は「マルチタスク」ではなく「マルチフォーカス」、つまり一度に複数のタスクに焦点をあて、どれも中途半端になっているのだそうです。集中してないので、効率も成果も悪く、ストレスのもとに。

本来、効率化のための「マルチタスク」とは、例えば200ページのコピーを待つ間に電話をかけるなど、単純作業(待ち時間も)と並行して別なタスクを行うことなのです。

 

タスクを詰め込んで頑張っているのだけど、いつもイライラ・ヘトヘトな状態から脱却するために、この2つを意識して頭を切り替えてみてはいかがでしょうか? あなたの毎日が、楽しいものになりますように!

[執筆:菅野彩子, 2014年8月29日]

 

【参考】
リタ・エメット(2013)『ストレスフリーの時間術 ―イライラ、ヘトヘトを元気いっぱいに変える法』日本経済新聞出版社