「同じ部署の同僚は私を入れて3人。それなのに2人は共通の趣味の話ばかりで、私をのけ者にするんです。私にもわかる話をして、と言うのはおかしいですか?」、とAさんが筆者のところにキャリア相談に。辞めたい…とも仰いました。

このような状況は、Aさんだけではなさそうです。『日本経済新聞』の記事(※)によれば、20代女性の3割が、職場の人間関係に悩んでいるのですから。

 

■ 職場の人間関係、相手が変われば上手くいく?

前述の記事によれば、20代女性の30.8%、30代女性の20.8%が、「職場の人間関係」を理由に転職を考えています。給与を理由にする女性は両世代とも10数%ですから、いかに職場の人間関係を大切に考えているかがわかります。

ところで、転職を考えるほど人間関係に悩むのなら、職場ではなく“あなた自身”に要注意。“相手が変わればうまくいくのに”と、望み過ぎているのかもしれません。この望み過ぎの癖がつくと、周囲に自分で見切りをつけ、どの状況にも満足できないことに。Aさんからのご相談は、人間関係を理由に転職して3ヶ月目のことでした。

 

■ 自分で見切りをつけないために

そこで、悩み解決の3ステップを紹介します。コツは、あなたの不満が事実によるものなのかを考えることです。

  • STEP1. 不満に「私は」と主語をつける。
  • STEP2. その不満の根拠は、事実か推測かを区別する。事実とは「必ず証明されるもの」。
  • STEP3. あなたが不満を感じるときの感情は何?

Aさんの場合は、次のようになります。

  • STEP1. 私はのけ者にされている。
  • STEP2. 同僚がのけ者にしているかどうかは証明できないため(相手の真意を未確認)この時点ではAさんの推測。
  • STEP3. 2人を見ていると寂しい。

不満は推測に過ぎないと気づいたうえで、気持ちだけを素直に相手に伝えたらいいのです。例えば「○○について話が弾んでいるのを見ると、取り残されているようで私は寂しいの」。きっと、穏やかに伝えられますよ。

 

相手に悪意がなければ、他の話題で話すよう努めてくれるでしょう。相手の態度が少しも変わらないなら、残念ながら、のけ者にしようとしているのです。そんな相手に「私にもわかる話題で」と言っても通用しないでしょう、粛々と仕事をすることが一番。職場の人間関係は同僚だけでなく、上司、他部署、取引先など他にもあるのですから、他と良い関係を築くことを頑張ればいいのです。

記事のデータでは、人間関係を理由に転職を考える割合は、20代より30代の方が低い数字です。年齢を重ねると、苦手な人をやり過ごせるようになるのでしょう。あなたもきっと、この状況を乗り越えられますよ。

[執筆:五十嵐 ゆき(キャリアコンサルタント), 2014年9月4日]

 

【参考】
※ 『日本経済新聞』「転職検討 20代男性51%」2014年8月19日