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空気を読めてる? 対人関係の歓迎・拒否のサインとは?
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空気を読めてる? 対人関係の歓迎・拒否のサインとは?

あなたはコミュニケーション力に自信がありますか? コミュニケーションとは、「言葉」「話し方」のことだけではありません。コミュニケーションが苦手だという方は、もしかしたら言葉以外での伝達方法、つまりノンバーバル・コミュニケーション(非言語コミュニケーション)を軽視していないでしょうか?

 

■ 情報伝達の65%は言葉以外から!?

ノンバーバル・コミュニケーション分野のパイオニアとされるレイ・L・バードウィステルの調査(※)によれば、1対1でのコミュニケーションで伝わるメッセージは、言葉によるものが35%、残り65%は言葉以外の身振り・しぐさ・表情…などによるものだそうです。さらにグループでのコミュニケーションにおいては、言葉によって伝わる情報量はわずか7%になるのだとか。

つまり、相手が言葉以外で発しているメッセージを正しく読めてないと、相手が何を伝えたいのかや状況を適切につかむことができません。これでは、コミュニケーションに苦手意識をもったり、空気を読めていない人だと思われてしまう可能性もありますよね。

 

■ 相手のサインを読む

心理学者である渋谷昌三氏の著書(※)では、相手の気持ちを読み取るソーシャル・スキルとして、相手の感情を表しているいくつかのサインが紹介されています。

その中から6つを抜粋してみました。さて、あなたと話している時の相手の行動として、「歓迎」なのか「拒否」なのか、わかりますか?

  • 1. あなたと似た動きをしたり、表情をまねる
  • 2. 上着を脱いだり、ネクタイを緩める
  • 3. 家族の写真などプライベートなものを見せようとする
  • 4. おかしいことを言っていないのに笑う
  • 5. 両手を頭の後ろに組む
  • 6. あなたの話に3回以上頷く

答えは、1、2、3は歓迎。4、5、6は拒否のサインです。あなたの予想は合っていましたか?

 

恥ずかしながら筆者は、「6. あなたの話に3回以上頷く」は、「よく聞いていますよ」という反応なのかと思っていました。渋谷氏の話を知った後で、夫との会話を注意深く観察してみると、何か他のことをしている夫に話しかけた時の返事はだいたい「うん、うん、うん」という拒否サインだったことが判明。空気が読めていなかった、今までの自分の行動を反省したのは言うまでもありません。

[執筆:嘉納 夢子]

 

【参考】
※ 渋谷昌三(2007)『面白いほどよくわかる! 心理学』アスペクト

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