「こんな上司と(または、こんな同僚と)一緒になんて、やってられない!」と感じたこと、一度くらいはあなたにもあるでしょう? 筆者はありますよ。そんな時、あなたは誰に話しますか?

 

■ 職場の不満解消方法…トップは「相談」

『マイナビウーマン』の調査(※1)によれば、職場への満足度は61.5%。不満ある人の解消方法は、トップ3を「相談」が占めました。誰に相談するかで順位が変わり、上から「同じ職場の別部署の仲間や先輩に(飲み会含む)」「同部署の仲間や先輩に」「上司に」。趣味や運動で解消するなど仕事関連以外の方法は、そう多くはなかったとか。

職場で相談できる人がいるって素晴らしい! 信頼関係を築いているからこそですね。だからこそ適切な相談の仕方をマスターし、気まずくならないようにしたいもの。なぜって、他者から見れば、不満の相談と愚痴は似たようなものですから。

 

■ 愚痴の作法

『日本経済新聞』の記事(※2)によれば、職場の人に愚痴を漏らすのは考えものだそう。誤解される、尾ひれがついて周囲に広まる、相手の耳に入るなどの恐れがあるためです。そのため、職場の信頼できる人物に話すことは大前提、そのうえで分かりやすく手短に愚痴ることがコツだとか。記事は、分かりやすい愚痴り方の3原則を紹介しています。

  • 主語を明確に
  • 起きたこと(事実)を説明する
  • 自分がどう感じたかを述べる

この伝え方のメリットは、事実や感情を客観視でき、冷静になれることだとか。

 

この伝え方には、自分のメリットだけでなく、相手にとっても内容がわかりやすいというメリットがあります。ハタと気づきました、この伝え方はアサーティブな伝え方と似ています。アサーティブとは、自分の感情も相手の感情も大切にしようとする態度のこと。

アサーティブを直訳すると「自己主張」となりますが、主張のモトには、お互いを大切にする精神があるのです。手短に愚痴るのは、相手を思いやるからこそ。アサーティブ視点でアドバイスを付け加えるなら、自分から話し始めたのだから、自分から話を終わらせること。「聞いてくれてありがとう、すっきりした」例えばこの一言でいいのです。

 

あなたのために愚痴を聞いてくれる人は、大事にすべき存在。心から感謝し、相手が愚痴りたいときには誠実に聞き、信頼関係を長く保ちたいですね。

[執筆:五十嵐 ゆき(キャリアコンサルタント), 2014年10月1日]

 

【参考】
※1. 『マイナビウーマン』2013年9月10日「「倍返ししたいと思ったことがある」サラリーマンは4割!」
※2. 『日本経済新聞』2014年9月8日「仕事の愚痴にも作法あり」