疲れがとれないのは、やはり年齢のせい? そんな不安を感じたことはありませんか。もちろん疲労には様々な理由があるでしょうが、もしかしたら肝臓が疲れている可能性もあります。『オルニチン研究所』によれば、現在は人間ドックで3人に1人が“肝機能異常”というデータが公表されているそうで、この割合は30年前と比べて3倍以上の数字だとか。“肝機能異常”は、もはや他人事とは言い切れません。

 

■ 肝臓が疲れる原因とは?

肝臓には解毒作用があり、高タンパク質の食材摂取やストレスで発生する有害物質「アンモニア」を尿素に変え、無害化する働きがあります。そのため、アンモニアが増加するような生活習慣は肝臓疲労につながります。肝臓が疲労し十分に機能しなくなると、体内に有害物質が残ったままになり、体自体も疲れやすくなり、疲れが抜けなくなるのです。

『オルニチン研究会』のサイトでは、肝臓を疲労させる原因として5つが紹介されています。心当たりはありませんか?

・1.食べ過ぎ
・2.過剰な筋肉運動

アンモニアが増加し、肝臓での処理が負担増。

・3.アルコールの過剰摂取

アルコールの分解時に毒性物質「アルデヒド」が発生。そして肝細胞内のミトコンドリアが機能低下。

・4. 運動不足

血流が悪くなり、流れの滞った血液を肝臓が処理するので負担に。

・5. 睡眠不足・精神的ストレス

交感神経が緊張し、肝臓を動かす副交感神経が機能低下。

運動不足はもちろんですが、運動のしすぎも良くないようです。暴飲暴食を控え、規則正しい生活習慣が大切なのですね。

 

■ 肝機能の回復には、オルニチンに注目

「アンモニア」の処理は肝臓に負担をかけます。『オルニチン研究会』によれば、この処理で使われるのが「オルニチン」と呼ばれるアミノ酸であり、オルニチンが肝臓でアンモニアを無害化する回路を「オルニチンサイクル」と呼ぶそうです。

オルニチンは、シジミなどに含まれる成分。「二日酔いにはシジミが効く」などと言われていますので、肝臓のアルコール分解を助けるイメージがありますよね。

『オルニチン研究会』の調査では、肝臓の数値が高めの人にオルニチンを毎日摂取してもらったところ、およそ8週間で改善効果が見られたとのこと。また、オルニチンを続けて摂取している方からは「疲れにくくなった」などの声も寄せられているそうです。

 

食べ物の美味しい秋シーズン。食べ過ぎ、飲みすぎ、そして疲労感が抜けない…と思ったら、「オルニチン」を多く含む食品をとるなど、日常的な肝臓ケアを意識してみてくださいね。

[執筆:嘉納 夢子, 2014年10月26日]

 

【参考】
※ 『オルチニン研究会』プレスリリース「3人に1人が肝機能に異常。肥満、高血圧を抜いて、生活習慣に関わる異常の第1位に。健康診断で見逃しがちな数値とは…。肝臓に効く“あの物質”が、日本人の健康のカギ。」2014年10月24日
※ 『オルチニン研究会』「オルニチンの疲労回復効果」