性別を問わず、家庭のある会社員にとっての40代半ばから50代半ばまで(いわゆるアラフィフ)は、家庭と仕事の両立に精一杯の時期に終わりが見え始め、少しは自分のために時間を使えそう?! と心ときめく時期。

ところが、『日本経済新聞』の記事(※)によれば、働くアラフィフに対して、キャリアについて考える研修を施す企業が増えているとか。いったいなぜ? 後輩の私たちも、いつかは通る道。会社のメッセージを知っておいて損はありませんよ!

 

■ 会社にとっての重荷に?!

昨年春の法改正により、60歳以降の継続雇用が企業に義務付けられました。前述の記事によれば、アラフィフ世代は好景気時に大量採用されたことから社員に占める構成比率が高く、隠居気分でいられると経営の重荷になる、そのような危機感が企業にあるのだとか。そのため、あと10数年もある会社員人生で、いかに企業に貢献できるのかを考えさせる研修が増えているのです。

記事では研修会社の役員が、キャリアを考える3つの視点(MUST、CAN、WILL)のうち、組織で働き続けたいならMUSTを優先的に考えることが大切だと語ります。会社にとって必要とされる存在であるためには、何をしなければならないか? を考えねばならないのです。

 

■ 働き続けるために必要な“危機感”

つまりワーキングマザーであっても、定年まで働きたいと思うのなら、会社がアラフィフ世代に求める人物像に成長していないと居場所がないという危機感が必要なのです。

筆者がキャリアセミナーで講師を務める際、参加者の多くは再就職希望者や、30代までの転職希望者なので、MUST、CAN、WILLの3つが重なる部分でめざす仕事を見つけるよう伝えます。ちなみに、「CAN=今までの経験で培った能力」「WILL=絶対にやりたいとの熱意や、やり続ける意志」と思ってくださいね。新天地での活躍を求めるなら、アラフィフだって3つを総合的に考えてもよいのです。

 

現職か、新天地を探すのか。40代半ばになった時にどちらを選ぶのかは、今はわかりません。けれど、そのときになってどちらを選んでも自信がない、困った! ということがないように、時々自分のキャリアをCANとWILLの視点で振り返りましょう。晴れの日にも傘を持つつもりで準備を始めましょう。キャリア・コンサルタントとして、筆者もサポートします。

[執筆:五十嵐 ゆき(キャリアコンサルタント), 2014年10月14日]

 

【参考】
※ 『日本経済新聞』2014年10月6日「雇用延長時代 企業が取り組み」