あなたは毎日元気に生活できているでしょうか? 疲れやすく、いつもだるい。集中力がない。意欲に欠ける。学習能力や作業効率が低下している。こんな症状にお悩みの方は、もしかしたら“鉄欠乏性貧血”かもしれません。

 

■ 鉄欠乏になるとどうなる?

医学博士であり東海大学医学部血液内科准教授の川田浩志氏によれば(※)、鉄欠乏性貧血になると、脳を含めた全身への酸素供給が不足。そうなると動機や息切れ、だるさ、意欲低下、集中力低下などが起こるのだそうです。さらに、貧血ほどではなくとも、体内の鉄が少ないだけで学習能力や記憶力が低下するという調査報告もあるそうです。

鉄欠乏の状態であれば、仕事がはかどらず作業効率が悪化するのも頷けますよね。

 

■ 実は、女性の40%は鉄欠乏の状態!

川田氏によれば、日本人女性の約10%が鉄欠乏性貧血の状態にあるといいます。さらに日本人女性の約40%は、貧血というほどではなくても日常的に鉄欠乏の状態なのだとか。日本人女性のおよそ半数は、鉄が足りていないのです。

もしあなたが、だるさや集中力不足で仕事がはかどらないと悩んでいるなら、鉄欠乏の可能性を疑ってもいいかもしれません。病院で検査すれば、フェリチンという貯蔵鉄の指標で判定してくれるそうですよ。

 

■ どうやったら効果的に鉄を摂取できる?

鉄欠乏にならないために、日常で積極的に鉄を摂取するにはどうしたらいいのでしょうか?

鉄分の多い食材といえば、ひじきや海藻、レバーなどが思いつきますよね。ところが、川田氏によれば、海藻(のりやひじき等)や、ホウレンソウなどに含まれる鉄分は「非ヘム鉄」といって、あまり体に吸収されない成分とのこと。一方、レバーや肉などの動物性食品の鉄分は「ヘム鉄」といい、体によく吸収されます。ひじきや海藻を食べても鉄欠乏の状態が良くならない方は、動物性食品も取り入れるようにするといいかもしれません。

 

毎日だるいのは、自分のやる気がないから? 仕事で無理がきかないのは、体力がないから? このように自分を責め、気力だけで乗り切ろうとしていませんか。もしかしたら、単に体に鉄欠乏だったのかも。鉄欠乏が解消されたら、毎日が快適で意欲に満ちたものに変わるかもしれませんね!

[執筆:菅野彩子, 2014年11月24日]

 

【参考】
川田浩志(2009)『HEALTH HACKS! ビジネスパーソンのためのサバイバル健康投資術』ディスカヴァー・トゥエンティワン