代表的な冬野菜のひとつは、大根。大根の旬は10月~3月で、冬のこの時期はスーパーで手軽に手に入り、お鍋にもサラダにもお味噌汁にも、使い勝手がよい野菜のひとつですよね。冬に自宅にあったら大活躍の大根の効能について、クローズアップしてみましょう。

 

■ 咳が出る時には、大根!

おばあちゃんの知恵袋ともいうべき、「はちみつ大根」という方法をご存知でしょうか? 「はちみつ大根」とは、大根をはちみつで漬けたもの。大根に含まれる酵素の消炎作用、そしてはちみつの抗菌作用によって、咳止め薬として昔から日本で民間療法として用いられている方法です。民間療法とはいうものの、近年ではペンシルベニア州立大学が臨床で効果ありとの研究結果を発表したそうです。

「はちみつ大根」の作り方は簡単です。皮を剥いた大根を5ミリ程の角切りにし、それをはちみつと一緒に保存容器に入れ、蓋をして一晩寝かせるだけ。大根から出た水分を含んだはちみつを、そのまま食してもいいし、お湯割りにして飲んでもいいです。ご家庭によっては、大根をスライスにするなど、色々と工夫があるようなので、ご自身でもアレンジしてみてください。

 

■ 冬野菜、大根の効能とは

大根には、胃腸の働きを助け消化促進に効く、下記のような酵素が含まれています。

  • アミラーゼ(ジアスターゼ) …デンプンを分解する働き。胃もたれや胸焼けに効果あり
  • オキシターゼ …消化を助ける。発がん物質の解毒作用があるといわれる
  • イソチオシアネート(辛味成分) …血液をサラサラにする作用

そのほか、大根にはナトリウムの排出を促進するカリウムが比較的多く含まれるので、高血圧や動脈硬化、脳梗塞などの予防につながります。通常の生大根の場合は、可食部100グラムあたりカリウムが230ミリグラム程度ですが、切り干し大根になるとミネラル成分が凝縮され、カリウムが3200ミリグラムに。切り干し大根なども上手に活用したいものです。

 

いかがでしょうか? 冬には大根は手軽に手に入ります。料理だけでなく咳止めにも役立つなんて、自宅に常備しておくと安心ですね。大根を上手に活用して、健康的に冬をお過ごしください。

[執筆:嘉納 夢子, 2014年12月11日]

 

【参考】
スキンケア大学『美肌×レシピ』「喉の痛みや咳の緩和に「はちみつ大根」の理由」
野菜ナビ「大根」