子供の成長のために絵本の読み聞かせが大切であることは、今や多くのママたちも意識していると思います。ですが、どんな絵本が良いのかわからない、子供が興味を持って読んでくれない……となかなか難しいもの。そこで今回は、筆者が親子ではまっている楽しい絵本をご紹介します!

 

■ ひとつの「りんご」をめぐってとにかく考える

最近、書店で5歳の娘が見つけた絵本『りんごかもしれない』(※)。家にあったりんごから、男の子が自分の頭の中で想像力を広げ、「このりんごはもしかしたら~かもしれない!」とはてしなく妄想とも言える世界を語るお話です。その発想たるや、ただのりんごからそこまで考える!?  と大人はビックリしてしまいますが、子供にとってはそれがとても楽しい様子。我が家ではここ1カ月ほど毎晩の読み聞かせの定番絵本になっています。娘は最近普段の会話でも、「これ、実は~かもしれないね」と自分の発想を話すようになりました。

 

■ 絵本屋さん大賞2013受賞

実は、こちらの絵本は第6回MOE絵本屋さん大賞第1位を受賞しているほか、数々の絵本の賞を受賞しています。作者のヨシタケシンスケさんは人気のイラストレーターさんで、絵本作家としてのデビューはこの『りんごかもしれない』が初の作品。実はイラストのお仕事だけでなく、アニメなどの造形・美術のお仕事をされる技術屋さんとしての側面もお持ちとのことで、他には無い構造的な絵本の内容に納得がいきます。造形とイラストという2つのキャリアの掛け合わせから生まれる不思議な発想なのでしょう。

 

■ 味わい深い第2弾の絵本も

そんなヨシタケさんの絵本第2弾『ぼくのニセモノをつくるには』がこの秋出版され、またしても私が見つける前に本屋さんで娘が発見してきました。今度の作品では、お手伝いや宿題を代りにやってもらおうとロボットを買ってきた主人公が「自分」について説明を求められ、一生懸命自分を観察する物語。その切り口はなんと普段筆者がセミナーで行っているキャリア講座での自己分析に十分あてはまる内容で、子供が自分の個性について考えるきっかけを与えてくれそうです。

 

子供の絵本というと、動物や昔話で道徳を説くようなものが多い中、本当にフレッシュな視点を広げてくれるこのシリーズ。絵本に対するの発想を変える1冊だと思いますので、絵本探しに迷っているママにオススメです!

[執筆:藤崎 葉子(キャリア アドバイザー), 2014年12月21日]

 

【参考】
ヨシタケシンスケ(2013)『りんごかもしれない』ブロンズ社