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「10着ワードローブ」…フランス女性の洋服の中身は?
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「10着ワードローブ」…フランス女性の洋服の中身は?

今日も、出かける時に「着ていく服がない」と、クローゼットの前で頭を悩ませたあなたへ。30万部を突破したという『フランス人は10着しか服を持たない』という本をご存知でしょうか? 10着なんて、まさか! 半信半疑で読み始めた筆者でしたが、コツを知れば自分もフランス人のようなシンプルな暮らしをしてみたいと思うようになりました。クローゼットがぎゅうぎゅうの方にこそ、知ってほしい暮らしのヒントがあります。

 

■ ワードローブを10着に絞り込むには

ワードローブを10着に絞り込む前に、まずはクローゼットの不要な服を大量に捨てる必要があります。このあたりは日本の「断捨離」にも近いところがあるかもしれません。

本によれば、必要なワードローブだけに絞り込むためには4つの大事なチェックポイントがあるそうです。

取捨選択4つのチェックポイント

  • 1.この服をまだ気に入っているか?
  • 2.この服は今でも着ているか?
  • 3.この服のサイズは、今の自分の体型に似合っているか?
  • 4.この服は今のわたしらしいと言えるか?

この質問を自問自答して残った洋服のなかから、自分の1日の予定を想像して、ふさわしい服を残していく。この工程を経て選び出された洋服が、自分のライフスタイルを反映させた、10着のワードローブになるというわけ。

洋服を取捨選択する時の判断基準「気に入っている」「私らしい」などは、“こんまりさん”という愛称で有名な、片付けコンサルタント近藤麻理恵さんの片付けコンセプト「ときめき」にも通じるところがありそうですね。

 

■ 実は文化的な違いも…

『フランス人は10着しか服を持たない』というこの本は、アメリカからフランスに留学した著者ジェニファーが、フランスで知った価値観の違いについて書いた一冊。ジェニファーによれば、フランス人はもともと手持ちの服が少ない人が多く、同じ服を頻繁に繰り返し着ていることが普通の光景なのだそう。一方、ジェニファーの故郷アメリカでは、1週間に同じ服を2回以上着るなんて恥ずかしいこと。日本でも、アメリカ的な考え方の人が少なくないような気がします。

 

10着のワードローブ生活にしたのはいいけれど、友人や同僚に「あれ? 一昨日も同じ服だったよね? お泊り?」など不審に思われたら少し恥ずかしい……かもしれません。10着といわず、まずは少しずつクローゼットを整理するところから。筆者も、まずはそこからです!

[執筆:嘉納 夢子]

 

【参考】
※ジェニファー・L・スコット(2014)『フランス人は10着しか服を持たない』大和書房

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