筆者の5歳娘は、背が高くていいね、とよく他のママから声をかけられます。たまたま赤ちゃんの頃から平均より少し高い身長をキープしているので、あまり気にしていなかったのですが、伸びがかんばしくない場合には、気にしている保護者さんも多いようです。なんと最近では、子どもの背を伸ばすためのサプリメントもあり、特に男の子ママの間で人気だとか。本当に成長に必要なことは何なのかが気になり、小児科医の教える身長を伸ばすコツについて調べてみました。

 

■ 身長にまつわる様々な俗説

1. 身長は遺伝する?

子どもの身長を伸ばすための著書を多く書かれている小児科医の額田先生(※1)によれば、子どもの身長は遺伝だけでは決まらないとのこと。それよりも影響が大きいのは食事や睡眠などの生活習慣だというのです。身長を伸ばすために一番必要なのは「成長ホルモン」を脳がうまく出せる生活リズムと、それが体の成長につながる生活なのだそうです。

2. 牛乳を飲むと身長が伸びる?

身長を伸ばすことは、すなわち、体にとっては「骨を伸ばすこと」であり、これに一番必要なのはたんぱく質。実は牛乳に多く含まれるカルシウムは、骨を丈夫にするけれど、それだけでは身長を伸ばすことにはならないというのです。牛乳の飲み過ぎによる満腹感で本来の食事が減ってしまい、かえって身長が伸び悩むこともあるそうなので要注意ですね。

3. 寝る子は育つは本当

身長を伸ばすのに必要な成長ホルモンは、夜の10時ごろから深夜2時ごろと言われています。思春期前の子どもの場合は、この時間帯を含んで10時間以上寝ることが理想的とのこと。「10時間」というと、朝7時に起きるとしても夜9時には寝なくてはいけません。働くママにはなかなかキツイかもしれませんが、なんとか早く寝かせたいものです。

 

■ 運動・食事・睡眠・そして愛情も

身長を伸ばすには、なんといっても「成長ホルモン」を多く出すことが基本。ですが、この成長ホルモンは、寝ればいいというわけでもないようです。なんと、日中に運動をすると寝ている間により多く分泌され、また精神的に不安定になると減ってしまうというとてもデリケートなもの。また、成長ホルモンがせっかく出ても、良い栄養が摂取されていないと体の成長につながりません。要は、日中元気に体を動かして遊び、好き嫌いなく良く食べ、早く寝て、愛情いっぱいに育てるという、一見当たり前のことがとても大切なのです。

働くママにとっては、ついつい子どもの生活習慣を大人に合わせてしまいがち。ですが、今年は子育ての基本から見直してみてはいかがでしょうか。

[執筆:藤崎 葉子(キャリア アドバイザー), 2015年1月8日]

 

【参考】
※1. 額田成(2004)『子どもの身長を伸ばすためにできること―小児科専門医が教える食事と生活習慣』PHP研究所
※ 写真: (c)Andriy Popov / 123RF.COM、本文とは関係ありません