母親からの言葉で、振りそで姿を傷つけられた

今年1月12日の成人式も例年通り、振りそでやスーツに身を包んだ若い男女が式典会場に集い祝福を受けていました。とくに女性の多くが振りそで姿に称賛の言葉をかけてもらったことでしょう。

一方で、そんな喜びも母親のダメ出しで台無しにされた人もいるかもしれません。「お金をかけてもこんな程度」、またはストレートに「振りそで着ても、やっぱりあなたは地味ね」など落胆を隠そうともしない母親の言葉。 晴れ姿を否定された苦い思い出はあとあとまで残ります。

 

■ 母親に自分の思いを伝えてみる

母娘関係改善カウンセリングを行っている筆者のところに、クライアントは成人式のつらい体験が原因で来られるわけではありません。大半は母親に対する怒りや恐れの感情を何とかしたいという人が多いのですが、お話を伺っていると傷つけられた思い出として成人式のエピソードが出てくることが時々あります。

日頃、子供に向かって「かわいくない」「何を着せても似合わない」と否定的な言葉を放つ親にしてみれば、成人式のダメ出しもその一つかもしれません。けれども、人生の節目であるセレモニーに際し一番祝福してもらいたい親から投げつけられた言葉は、棘のように刺さって、いつまでも心にひっかかったままでいるのです。

このような娘達の多くは、成人式からすでに何年もたっているのに今更母親に言ったところでとか、そのことにずっと囚われている自分がおかしいのだと自らを責める傾向があります。母親が娘をわざと傷つけようとしたかどうかは分かりませんが、本人が傷ついたのは事実であり、その苦しみを引きずるのは当然です。

もし、同じような体験があり今も思い出すたびに辛くなるのであれば、一度勇気を出して母親に話してみてはどうでしょう。「成人式で言われた言葉に傷ついた」と。恐らく母親は「そんなこと言ったっけ?」と忘れているかもしれません。あるいは忘れたふりをするかも。その反応次第では余計につらくなるかもしれない、そう思う人もいるでしょう。

しかし大事なのは、自身の中でくすぶり続けていた思いを言葉にして伝えることです。たとえ親がどのような反応を示すにせよ、それが長年の苦しみから自分を解放することにつながるきっかけになるはずです。その勇気がどうしても出せない場合は、カウンセリングなどを利用してメンタル面の強化をはかる方法もあるのです。

[執筆:真香(母娘関係改善カウンセラー), 2015年1月日20日]